2016年10月14日 (仮訳)バミューダ、ガラパゴス諸島、およびオーストラリアに産したリトマスゴケ科の痂状地衣の新属、Angiactis Aptroot, A. et al., 2008. Angiactis, a new crustose lichen genus in the Roccellaceae, with species from Bermuda, the Galapagos Islands and Australia. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745(2008)111%5B510:AANCLG%5D2.0.CO%3B2 [Accessed October 13, 2016]. 【R3-03382】2016/10/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ バミューダ諸島産の1新種、ガラパゴス諸島産の1新種、およびLecanographa littoralisに対して新属Angiactisを提唱した。 バミューダ産のA. bermudensisは子器が埋生し、果托に覆われ、子嚢胞子に3-4(-6)隔壁を有することなどで特徴づけられた。 ガラパゴス産のA. spinicolaはヤエヤマヒルギ属の枝およびCryptocarpus属の樹皮に発生し、子嚢胞子の隔壁数が3-4(-6)で、ジロホール酸を含むことなどで特徴づけられた。 Bermuda, Warwick Parish, Stonehole Bay National Park, off South Road (新種) Angiactis bermudensis LaGreca 語源…(属名)托のLecanactis属(子器が果托に覆われることから)/(種小名)バミューダ産の 【よく似た種との区別】 Angiactis littoralis 沿岸域に分布する 石灰岩に生じる 本種と異なりバミューダ諸島ではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり枯れ枝に生じることもある 本種と異なり子器が埋生するのではなく無柄でほとんどの場合下部が狭窄する 本種と異なり子器が円形~星形ではなく円形で分枝しない 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-4(-6)ではなく3-6(-7) 本種と異なり地衣成分としてエリスリンではなくジロホール酸を含む Angiactis spinicola 沿岸域に分布する 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子の隔壁数が3-6 地衣成分としてエリスリンを含む 本種と異なりバミューダ諸島ではなくガラパゴス諸島に分布する 本種と異なり岩上ではなく樹皮上に発生する 本種と異なり子器が埋生するのではなく無柄でほとんどの場合固着する 本種と異なり子器が円形~星形ではなく細長くしばしば叉状分岐する 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-4(-6)ではなく(3-)4-6 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む Ecuador, Galapagos Islands, Santa Cruz Island, coastal cliffs E of Puerto Ayora near Charles Darwin Research Station (新種) Angiactis spinicola Aptroot & Sparrius 語源…刺に生息する 【よく似た種との区別】 Angiactis littoralis 沿岸域に分布する 子器が無柄 地衣成分としてジロホール酸を含む 本種と異なりガラパゴス諸島ではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり樹皮上ではなく岩上および枯枝上に発生する 本種と異なり子器が固着するのではなく下部がほとんどの場合狭窄する 本種と異なり子器が細長くしばしば叉状分岐するのではなく円形で分枝しない 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(3-)4-6ではなく3-6(-7) 本種と異なり地衣成分としてエリスリンを含まない Angiactis bermudensis 沿岸域に分布する 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子の隔壁数が3-6 地衣成分としてエリスリンを含む 本種と異なりガラパゴス諸島ではなくバミューダ諸島に分布する 本種と異なり樹皮上ではなく岩上に発生する 本種と異なり子器が無柄でほとんどの場合固着するのではなく埋生する 本種と異なり子器が細長くしばしば叉状分岐するのではなく円形~星形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(3-)4-6ではなく3-4(-6) 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含まない (新組み合わせ) Angiactis littoralis (Kantvilas) Aptroot & Sparrius 旧名:Lecanographa littoralis Kantvilas 【よく似た種との区別】 Angiactis bermudensis 沿岸域に分布する 石灰岩に生じる 本種と異なりオーストラリアではなくバミューダ諸島に分布する 本種と異なり枯れ枝に生じることが知られていない 本種と異なり子器が無柄でほとんどの場合下部が狭窄するのではなく埋生する 本種と異なり子器が円形で分枝しないのではなく円形~星形 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-6(-7)ではなく3-4(-6) 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸ではなくエリスリンを含む Angiactis spinicola 沿岸域に分布する 子器が無柄 地衣成分としてジロホール酸を含む 本種と異なりオーストラリアではなくガラパゴス諸島に分布する 本種と異なり岩上および枯枝上ではなく樹皮上に発生する 本種と異なり子器の下部がほとんどの場合狭窄するのではなく固着する 本種と異なり子器が円形で分枝しないのではなく細長くしばしば叉状分岐する 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-6(-7)ではなく(3-)4-6 本種と異なり地衣成分としてエリスリンを含む