(仮訳)新種Anthracoidea melanostachyae
Denchev, CM. & Denchev, TT., 2011. Anthracoidea melanostachyae, sp. nov. (Anthracoideaceae). Mycologia Balcanica. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Cvetomir_Denchev/publication/268289785_Anthracoidea_melanostachyae_sp_nov_Anthracoideaceae/links/552a50100cf2e089a3a80de5.pdf [Accessed March 7, 2017].
【R3-03816】2017/03/07投稿

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3行まとめ

イラン、アルボルズ山脈で採集された黒穂菌の一種を検討し、Anthracoidea melanostachyaeとして新種記載した。
本種はCarex melanostachyaを宿主とし、黒穂胞子の装飾が小疣状であることなどで特徴づけられた。
タジキスタンで採集され、A. subinclusaと同定されていた標本を検討し、黒穂胞子の形態が本新種に一致することを示した。
Iran, Elburz Mts., Nezva Kuh area, near Orim

(新種)

Anthracoidea melanostachyae Denchev & T. Denchev
語源…Carex melanostachya
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Anthracoidea americana
同じスゲ属植物を宿主とする
本種と異なり黒穂胞子の装飾が小疣状ではなく大型不規則形
Anthracoidea intercedens
同じスゲ属植物を宿主とする
本種と異なり黒穂胞子の装飾が小疣状ではなく大型不規則形
Anthracoidea subinclusa
同じCarex melanostachyaを宿主とする
形態的に類似している(この種に同定されたことがある)
本種と異なりイランではなく中欧および南欧などに分布する
本種と異なり胞子堆が崩壊して小断片に分かれる
本種と異なり黒穂胞子の装飾が小疣状ではなく大型不規則形
Anthracoidea angulata
イランに分布する
同じCarex melanostachyaを宿主とする
本種と異なり中国における分布が知られている
本種と異なりCarex hirtaなどを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
本種ほど黒穂胞子の形状が規則的でない
本種と異なり黒穂胞子に突起を欠くか稀に小型の突起を有するのみなのではなく明瞭な突起を有する
本種より黒穂胞子が厚壁
Anthracoidea caricis-pallescentis
同じスゲ属植物を宿主とする
本種と異なりイランではなくフィンランド、リトアニアなどに分布する
本種と異なりC. melanostachyaではなくC. palleascensなどを宿主とする
本種より黒穂胞子が薄壁
本種と異なり黒穂胞子の壁の厚さが均等
Anthracoidea pseudirregularis
同じスゲ属植物を宿主とする
本種と異なりイランではなくオーストリア、ドイツ、リトアニア、スペイン、スイス、イギリスなどに分布する
本種と異なりC. melanostachyaではなくC. palleascensなどを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
Anthracoidea globularis
同じスゲ属植物を宿主とする
本種と異なりイランではなく北欧、シベリア、ロシア極東地域、日本などに分布する
本種と異なりC. melanostachyaではなくC. globularisなどを宿主とする
本種より黒穂胞子が長い