2014年4月18日 (仮訳)Antrodia variiformis類似のヨーロッパ産の多孔菌の新種、Antrodia kmetii Vlasak, J., Vlasak, J. Jr. & Cui, B-K., 2013. Antrodia kmetii, a New European Polypore Similar to Antrodia variiformis. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v34.iss2.2013.203 [Accessed April 17, 2014]. 【R3-00615】2014/04/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Antrodia variiformisは米国のほか、ヨーロッパでも稀に採集されていたが、両者が別種であることが先行研究で示唆されていた。 南欧のスロバキア、クロアチア、フランス南部などで採集された標本を再検討した結果、それらが未記載種に相当することが明らかになった。 本種をAntrodia kmetiiとして新種記載し、近縁種との形態比較を行った。 Slovakia, Badin (新種) Antrodia kmetii Vlasak 語源…本種を初めて採集したスロバキアの聖職者で博物学者のA. Kmetに献名 【よく似た種との区別】 Antrodia variiformis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヨーロッパではなく米国に分布する 本種より孔口のサイズがやや小さい 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(20塩基の置換と8塩基のインデルがある) Antrodia serialis(ダンアミタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より孔口のサイズがずっと小さい 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Antrodia leuceana ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり針葉樹ではなく広葉樹の材に発生する 本種より孔口のサイズがずっと小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Antrodia serialiformis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり針葉樹ではなく広葉樹の材に発生する 本種より孔口のサイズがずっと小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Antrodia heteromorpha(ミヤマシロアミタケ) 傘のサイズが小さい 孔口のサイズが大きい 孔口が波打つ ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体全体が白色 本種より担子胞子のサイズがずっと大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される