(仮訳)ブラジルから形態、分子、および生態データに基づき記載された南米産の狭義Antrodia属菌:Antrodia neotropica
Kaipper-Figueiró, G. et al., 2016. Antrodia neotropica sp. nov. (Polyporales, Basidiomycota): a new South American species of Antrodia s.s. from Brazil based on morphological, molecular and ecological data. Nova Hedwigia. Available at: https://www.schweizerbart.de/papers/nova_hedwigia/detail/103/86725/Antrodia_neotropica_sp_nov_Polyporales_Basidiomycota_a_new_South_American_species_of_Antrodia_ss_from_Brazil_based_on_morphological_molecular_and_ecological_data [Accessed August 10, 2021] 【R3-08676】2021/8/10投稿

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3行まとめ

ブラジル、サンタカタリーナ州およびリオグランデ・ド・スル州においてBaccharis uncinellaに生じた菌を検討し、Antrodia neotropicaとして新種記載した。
本種は子実体が半背着生~背着生で孔口面がクリーム色~褐色、担子胞子が類円筒形~円筒形で、2菌糸型であることなどで特徴づけられた。
狭義Antrodia属菌の検索表を作成した。
Brazil, Santa Catarina State, municipality of Urubici, Parque Nacional de São Joaquim

(新種)

Antrodia neotropica Kaipper-Figueiró, Robledo & Drechsler-Santos
語源…新熱帯の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Antrodia heteromorpha(ミヤマシロアミタケ)
同じAntrodia heteromorpha複合種に含まれる
子実体の形態が類似している
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子のQ値平均の範囲が重なる
菌糸構成が子実体全体にわたって2菌糸型
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなく北半球温帯などに分布する
本種と異なりBaccharis属植物ではなく裸子植物に生じる
本種より担子器のサイズが小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Antrodia serpens
同じAntrodia heteromorpha複合種に含まれる
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子のQ値平均の範囲が重なる
菌糸構成が子実体全体にわたって2菌糸型
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなく南欧などに分布する
本種と異なりBaccharis属ではなくブナ属植物など様々な被子植物に生じる
本種と異なり孔口面が初め類白色、成熟時クリーム色~帯褐色なのではなく帯灰色~淡黄褐色
本種より担子器のサイズが小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される