(仮訳)Antrodiella americanaに関連する多孔菌の新種、Antrodiella niemelaei
Vampola, P. & Vlasák, J., 2011. Antrodiella niemelaei, a new polypore species related to Antrodiella americana. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cm/CM63207.pdf [Accessed June 16, 2014].
【R3-00815】2014/06/17投稿

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3行まとめ

Pseudochaete tabacinaの枯死した子実体に発生した多孔菌を検討し、Antrodiella niemelaeiとして新種記載した。
本種は従来、ヨーロッパにおいて北米産のAntrodiella americanaと同一視されていたが、孔口のサイズなどの形態で区別された。
分子系統解析では、本種はA. americanaと近縁であったが、明瞭に異なる系統を形成した。

※本論文で新種記載されたAntrodiella niemelaeiは、のちに極東ロシアおよびチェコにおける新産種として報告された (Kout et al., 2014)(R3-00814)。

Finland, Uusimaa, Vantaa, Mustavuori

(新種)

Antrodiella niemelaei Vampola et Vlasák
語源…本種の採集者であるフィンランドの菌学者、Tuomo Niemeläに献名
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【よく似た種との区別】
Antrodiella americana
(真の)グレオシスチジアを持つ
骨格菌糸の末端がシスチジア状である
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパではなく北米に分布する
本種より孔口のサイズが顕著に大きい
本種と異なり大型で円筒形、厚壁で子実層から顕著に突出し、しばしば束をなすシスチジア状の菌糸を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Antrodiella faginea
タバコウロコタケ科の子実体に発生することがある
若い背着生の子実体が本種と類似している
グレオシスチジアを持つ
本種と異なり子実体が背着生でなく顕著な傘を持つ半背着生になることがある
本種より孔口のサイズが僅かに小さい
本種より子実体がしばしば厚い
本種よりグレオシスチジアが短い(25 μmを超えない)
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Antrodiella romellii
形態的に非常に類似している
担子胞子が楕円形
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なりグレオシスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Antrodiella ichnusana
形態的に非常に類似している
本種より担子胞子が長い
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく円筒形
本種と異なりグレオシスチジアを欠く