(仮訳)スリランカ産の地衣類の2新種、Anzia mahaeliyensisおよびAnzia flavotenuis
Jayalal, U. et al., 2012. Anzia mahaeliyensis and Anzia flavotenuis, two new lichen species from Sri Lanka. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/abs/anzia-mahaeliyensis-and-anzia-flavotenuis-two-new-lichen-species-from-sri-lanka/0AC953A60F6FC9234C38FC721DFF3355 [Accessed April 18, 2022] 【R3-09431】2022/4/19投稿

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3行まとめ

スリランカのホートン・プレインズから2種の樹上生地衣をAnzia mahaeliyensisおよびA. flavotenuisとして新種記載した。
前者は裂芽の先端が淡色で髄層が白色単層、後者は裂芽の先端が褐黒色で髄層が黄色と白色の2層からなることなどで特徴づけられた。
両種はそれぞれAnzia亜属とNervosae亜属に含まれたが形態的に類似しており、系統的にも類縁であったため、これらの亜属概念の概念が維持不能であることが示唆された。
Sri Lanka, Horton Plains, Site A5

(新種)

Anzia mahaeliyensis Jayalal, Wolseley & Aptroot
語源…マハ・エリヤ産の
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【よく似た種との区別】
Anzia flavotenuis
スリランカに分布する
形態的に非常に類似している
地衣体上面が白色に縁取られる
地衣体上面が平坦である
裂芽を有する
海綿状組織が不連続
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり裂芽の先端が淡色ではなく褐黒色
本種と異なり髄層が単層ではなく2層からなる
本種と異なり髄層が白色ではなく黄色と白色
本種と異なり”chondroid axis”を有する
本種と異なり地衣成分としてロバール酸を有する
本種と異なり地衣成分としてアンジア酸を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sri Lanka, Horton Plains, Site B9

(新種)

Anzia flavotenuis Jayalal, Wolseley & Aptroot
語源…黄色で薄い
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【よく似た種との区別】
Anzia mahaeliyensis
スリランカに分布する
形態的に非常に類似している
地衣体上面が白色に縁取られる
地衣体上面が平坦である
裂芽を有する
海綿状組織が不連続
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり裂芽の先端が褐黒色ではなく淡色
本種と異なり髄層が2層ではなく単層からなる
本種と異なり髄層が黄色と白色ではなく白色
本種と異なり”chondroid axis”を欠く
本種と異なり地衣成分としてアンジア酸を有する
本種と異なり地衣成分としてロバール酸を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Anzia hypoleucoides(セスジアンチゴケ)
アジアに分布する
地衣成分としてロバール酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスリランカではなく日本、韓国、中国などに分布する
本種と異なり地衣体上面が平坦ではなく凸形
本種と異なり裂芽を欠く
本種と異なり海綿状組織が不連続ではなく連続的
本種と異なり地衣成分としてオキソロバール酸を含む
本種と異なり地衣成分として黄色色素を含むという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される