(仮訳)ヒトの爪由来の新種Arachnomyces kanei(アナモルフOnychocola kanei
Gibas, CFC. et al., 2002. Arachnomyces kanei (anamorph Onychocola kanei) sp. nov., from human nails. Medical Mycology. Available at: https://academic.oup.com/mmy/article/40/6/573/950926 [Accessed November 5, 2022] 【R3-10031】2022/11/5投稿

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3行まとめ

カナダにおいてヒトの爪から分離された糸状菌を検討し、Arachnomyces kaneiとして新種記載した。
本種はコロニーの生長が遅く、剛毛状の子嚢果と扁球形平滑の子嚢胞子の形成が交配試験により確認された。
本種は子嚢果剛毛とアナモルフの形態、コロニーの色などが同属他種と異なり、ヘテロタリックでさることが示された本属2番目の種となった。
Toronto, ON, Canada

(新種)

Arachnomyces kanei Gibas, Sigler & Summerbell
語源…カナダの菌類学者、Julius Kane博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Arachnomyces nodosetosus
ヒトに感染する
子嚢果剛毛が先端で巻き毛状
ITS2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果剛毛が顕著な剛毛状である
本種と異なり分生子鎖が容易にはバラバラにならない
本種と異なり分生子が膨大した分節分生子である
ITS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arachnomyces minimus
ITS2に基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢果剛毛が結節状
本種と異なりアナモルフを欠く
ITS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arachnomyces gracilis
分生子が互生する
本種と異なり子嚢果剛毛の先端が直線状
本種と異なり分生子がMalbranchea型である
本種と異なり分生子が膨大しない分節分生子である