(仮訳)新種Archaeorhizomyces borealisおよび類縁の土壌菌の塩基配列に基づく分類
Menkis, A. et al., 2014. Archaeorhizomyces borealis sp. nov. and a sequence-based classification of related soil fungal species. Fungal biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614614001354 [Accessed January 14, 2015].
【R3-01465】2015/01/15投稿

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3行まとめ

アーケオリゾマイセス綱の2番目の種、Archaeorhizomyces borealisを純粋培養株に基づき記載した。
本種はリトアニアにおいてヨーロッパアカマツ苗の根冠から分離され、ヨーロッパおよびアジアに普遍的に分布し、A. finlayiとは培養性状が異なっていた。
本綱の塩基配列に基づく分類を提案するとともに、本綱にはまだ分離、記載されていない種が約500種あるとした。
Lithuania, Tytuvėnai

(新種)

Archaeorhizomyces borealis Menkis, T. James & Rosling
語源…亜寒帯の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Archaeorhizomyces finlayi
菌糸に厚壁胞子様の膨大部を生じる
菌糸の厚壁胞子様膨大部に複数の核を含むことがある
細胞壁が2層からなる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり菌糸の厚壁胞子様膨大部に2型があるという特徴を欠く
本種と異なり菌糸が凝集して未分化の束状構造を形成する
本種よりコロニーの生長が速い
本種と異なりコロニーの縁部が羽毛状
本種と異なりβ-シクロデキストリン添加培地で酵母様コロニーを形成しない
本種と異なり生長に酵母エキスを要求しないという特徴を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITS領域の配列類似度81.2%)
nrSSUの塩基配列が異なる(類似度98.1%)