(仮訳)ロシア、シベリア産の新種、Arctoparmelia collatolica
Chesnokov, SV. et al., 2019. Arctoparmelia collatolica (Parmeliaceae), a new species from Siberia, Russia. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/arctoparmelia-collatolica-parmeliaceae-a-new-species-from-siberia-russia/746532B1AF1849EC0FEC52B15B0B789E [Accessed December 7, 2019] 【R3-06839】2019/12/7投稿

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3行まとめ

ロシア、シベリアの高山帯および亜高山帯で採集された地衣の一種を検討し、Arctoparmelia collatolicaとして新種記載した。
本種は地衣成分としてコラトリン酸およびその誘導体を含む一方、ウスニン酸を欠くことなどで特徴づけられた。
Arctoparmelia属地衣の検索表を掲載した。
Russia, Republic of Sakha (Yakutia), Ust-Maysky District, Tarbaganakh Mountain

(新種)

Arctoparmelia collatolica S. Chesnokov & I. Prokopiev
語源…コラトリン(酸)の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Arctoparmelia centrifuga(ウスギワゴケ)
ロシアに分布する
裂片の最大幅が類似している
栄養生殖の散布体を欠く
地衣成分としてアトラノリン、α-アレクトロン酸、β-アレクトロン酸、4-O-メチルフィソド酸、フィソド酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より地衣体の最大サイズが大きい
本種と異なり地衣体中央部が灰褐色および褐色ではなく緑色(鉛灰色)
本種と異なり地衣体中央部が永く保たれるのではなくかなり速やかに崩壊する
本種と異なり裂片縁部が白灰色ではなく帯黄緑色(灰色)
本種と異なり偽根が象牙白色~淡褐色ではなく褐色~黒色
本種と異なり地衣成分として(ウスニン酸、)unk372を含む
本種と異なりデヒドロコラトリン酸、β-コラトリン酸、α-コラトリン酸を含まない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arctoparmelia incurva(イリタマゴゴケ)
ロシアに分布する
地衣体のサイズが類似している
地衣成分としてα-アレクトロン酸、β-アレクトロン酸、4-O-メチルフィソド酸、フィソド酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣体中央部が灰褐色および褐色ではなく緑色
本種と異なり地衣体中央部が永く保たれるのではなく時に崩壊する
本種と異なり裂片縁部が白灰色ではなく帯黄緑色
本種より裂片の最大幅が小さい
本種と異なり粉芽塊を有する
本種と異なり地衣体下面が象牙白色~淡褐色ではなく褐色~黒色
本種と異なり偽根が象牙白色~淡褐色ではなく黒色
本種と異なり地衣成分としてウスニン酸を含む
本種と異なりデヒドロコラトリン酸、β-コラトリン酸、α-コラトリン酸を含まない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arctoparmelia separata(ウラグロワゴケ)
ロシアに分布する
地衣体のサイズが類似している
栄養生殖の散布体を欠く
地衣成分としてアトラノリン、α-アレクトロン酸、β-アレクトロン酸、4-O-メチルフィソド酸、フィソド酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より裂片の最大幅が大きい
本種と異なり地衣体中央部が灰褐色および褐色ではなく緑色
本種と異なり地衣体中央部が永く保たれるのではなく時に崩壊する
本種と異なり裂片縁部が白灰色ではなく帯黄緑色
本種と異なり地衣体下面が象牙白色~淡褐色ではなく中央部が暗紫色~黒色で縁部が象牙白色
本種と異なり偽根が象牙白色~淡褐色ではなく黒色
本種と異なり地衣成分としてウスニン酸を含む
本種と異なりデヒドロコラトリン酸、β-コラトリン酸、α-コラトリン酸を含まない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arctoparmelia subcentrifuga
ロシアに分布する
地衣成分としてアトラノリン、α-アレクトロン酸、β-アレクトロン酸、4-O-メチルフィソド酸、フィソド酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より地衣体の最大サイズが小さい
本種と異なり地衣体中央部が灰褐色および褐色ではなく緑色
本種と異なり地衣体中央部が永く保たれるのではなくかなり速やかに崩壊する
本種と異なり裂片縁部が白灰色ではなく帯黄緑色
本種と異なり粉芽様構造を有する
本種と異なり地衣体下面が象牙白色~淡褐色ではなく中央部が暗紫色~黒色で縁部が象牙白色
本種と異なり偽根が象牙白色~淡褐色ではなく黒色
本種と異なり地衣成分としてウスニン酸、unk370を含む
本種と異なりデヒドロコラトリン酸、β-コラトリン酸、α-コラトリン酸を含まない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される