(仮訳)韓国、鬱陵島産の地衣化した菌の新種、Arthonia ulleungdoensis
Lee, B-G. & Hur, J-S., 2019. Arthonia ulleungdoensis, a New Lichenized Fungus from Ulleung Island, South Korea. Microorganisms. Available at: https://www.mdpi.com/2076-2607/7/7/205 [Accessed July 24, 2019] 【R3-06431】2019/7/24投稿

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3行まとめ

韓国、鬱陵島で採集された地衣の一種を検討し、Arthonia ulleungdoensisとして新種記載した。
本種はカエデ属樹木の樹皮に生じ、特にArthonia節菌に共通する形質を有していた。
北東アジア産で石垣状胞子を有するArthonia属地衣の検索表を掲載した。
韓国慶尚北道鬱陵郡鬱陵邑Ulleung forest trail

(新種)

Arthonia ulleungdoensis B.G.Lee & J.-S.Hur
語源…鬱陵島産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Arthonia ruana
北東アジアに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子器が黒色
子器に粉霜を欠く
子器の断面がK+オリーブ緑色
子実層が無色~淡褐色
子実上層が褐色
子実下層が暗色
子嚢胞子が石垣状
共生藻が”trentepohlioid”である
mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より子器のサイズが小さい
本種より子器の断面が薄い
本種と異なり子器が円形でない
本種より子実層の幅が狭い
本種と異なり子嚢が2-6胞子性ではなく8胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が常に無色なのではなく成熟すると帯褐色になる
mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arthothelium norvegicum
地衣体が白色
子器が黒色
子器が円形
子器に粉霜を欠く
子器の断面がK+帯緑色
子実層が無色
子実上層が帯褐色
子実下層が帯褐色
子嚢胞子が石垣状
共生藻が”trentepohlioid”である
本種より子器のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子が常に無色なのではなく成熟すると褐色になる
mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arthothelium fecundum
子器が黒色
子器が円形
子器に粉霜を欠く
子実上層が暗色
子実下層が暗色
子嚢胞子のサイズが類似している
共生藻が”trentepohlioid”である
本種と異なり地衣体が埋生するのではなく表在性
本種より子器のサイズが小さい
本種と異なり初生菌糸を有する
本種と異なり子実層がI+淡青色ではなく帯赤色
本種と異なり子嚢が2-6胞子性ではなく8胞子性