2018年2月24日 (仮訳)韓国産の新種の地衣、Arthothelium punctatum Park, J-S. et al., 2017. Arthothelium punctatum (Arthoniaceae, Arthoniales), A New Lichen Species from South Korea. Mycobiology. Available at: https://synapse.koreamed.org/Synapse/Data/PDFData/0184MB/mb-45-255.pdf [Accessed February 23, 2018]. 【R3-04882】2018/2/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国、江原道に産した樹皮生地衣の一種を検討し、Arthothelium punctatumとして新種記載した。 本種は子器が点状、子実下層が無色~淡褐色、子嚢胞子が倒卵形~広楕円形で石垣状であることなどで特徴づけられた。 また、同じく韓国で採集された同属の地衣、A. ruanumの記載文を掲載し、両種の採集地マップを掲載した。 韓国江原道江陵市石屏山 (新種) Arthothelium punctatum J. S. Park & J.-S. Hur 語源…点状の(子器の形状から) 【よく似た種との区別】 Arthothelium scandinavicum 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が縦1-4、横9-10でない Arthothelium ruanum 韓国に分布する mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアジア、ヨーロッパ、北米などにおける分布が知られている 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器が点状~やや短い長形ではなく球形~円形 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が9-10ではなく6-7 mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthothelium collosporum(ソバカスゴケ) 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく淡褐色 Arthonia dispersa 地衣体が類白色 子器が点状 mtSSU、mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が9-10ではなく1-3 mtSSU、mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthonia punctiformis(ホシゴケ) 地衣体が類白色 子器が点状 mtSSU、mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が9-10ではなく1-3 mtSSU、mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Arthothelium ruanum (A. Massal.) Körb. 【よく似た種との区別】 Arthothelium spectabile(ゴマシオゴケ) 本種と異なり韓国における分布が知られていない 本種と異なり子実層がI+帯赤色ではなくI+青色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Arthothelium punctatum 韓国に分布する mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアジア、ヨーロッパ、北米などにおける分布が知られていない 本種より子器のサイズが小さい 本種と異なり子器が球形~円形ではなく点状~やや短い長形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が6-7ではなく9-10 mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される