2022年11月27日 (仮訳)極地および山地の生息環境から見出された新種Arthroderma silveraeおよびChrysosporium vallenarense Currah, RS., Abbott, SP. & Sigler, L. 1996. Arthroderma silverae sp. nov. and Chrysosporium vallenarense, keratinophilic fungi from arctic and montane habitats. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756296801213 [Accessed November 27, 2022] 【R3-10096】2022/11/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スヴァールバル諸島とカナダのアルバータ州においてホッキョクギツネおよびオオカミの糞から得られた菌を検討し、Arthroderma silveraeとして新種記載した。 本種は子嚢果が密な集まりをなし、ケラチン分解能を有し、アナモルフは分生子形成様式からChrysosporium属に割り当てられた。 また、スヴァールバル諸島においてホッキョクギツネの糞から分離されたChrysosporium vallenarenseについてタイプ菌株と比較検討した。 Ny-Ålesund, Svalbard (新種) Arthroderma silverae Currah, S.P. Abbott & Sigler 語源…カナダの菌類学者、E. Silver Keeping氏に献名 【よく似た種との区別】 Ctenomyces serratus 本種と異なり分生子形成細胞が膨大する 本種より分生子のサイズが大きい Nannizziopsis vriesii 殻壁が網目状 殻壁菌糸が隔壁部分で狭窄する 殻壁菌糸表面が瘤状 本種と異なり子嚢胞子が球形 本種と異なり子嚢胞子表面が孔状 本種より殻壁菌糸の分枝パターンが規則的な二叉分岐で吻合することもあるのではなく不規則である 本種と異なりアナモルフとして分節分生子を形成する (その他掲載種) Chrysosporium vallenarense Oorschot & Piontelli 【よく似た種との区別】 Chrysosporium merdarium 分生子表面が疣状 コロニーが黄色~黄緑色 本種よりコロニーの生長が速い 本種と異なり毛髪を”penetrating body”で分解できない Chrysosporium pilosum 本種と異なり分生子が球形~類球形 本種と異なり有色不稔菌糸を形成する