(仮訳)Terrei節の臨床関連の新種、Aspergillus alabamensis
Balajee, SA, et al., 2009. Aspergillus alabamensis, a New Clinically Relevant Species in the Section Terrei. Eukaryotic Cell. Available at: http://ec.asm.org/content/8/5/713.short [Accessed June 6, 2018].
【R3-05189】2018/6/6投稿

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3行まとめ

複数遺伝子の分子系統解析によりコウジカビ属Terrei節に隠蔽種を見出し、Aspergillus alabamensisとして新種記載した。
本種は米国アラバマ州の病院で分離された菌株に多く認められたほか、フロリダ州やアルゼンチンの土壌からも分離された。
本種は二次代謝産物としてシトリニンを産生し、in vitroにおいてアムホテリシンBに低い感受性を示した。
University of Alabama at Birmingham, Birmingham, Alabama, USA

(新種)

Aspergillus alabamensis Balajee, Baddley, Frisvad & Samson
語源…アラバマ産の
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【よく似た種との区別】
Aspergillus terreus
同所において分離される(米国)
痰、BALなどの臨床検体から分離される
肉眼的形態が類似している
顕微鏡的形態が類似している
コロニーが黄褐色~肉桂黄褐色で橙色を帯びることもあるなど変異が大きい
抗真菌薬感受性のパターンが類似している
二次代謝産物の多くが共通する
calMenoA、β-チューブリン、calM+enoA+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり汎世界的な分布が知られている
本種と異なりメビノリン(ロバスタチン)を産生する
calMenoA、β-チューブリン、calM+enoA+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される