(仮訳)非血液学的素因条件を有する患者の検体から分離されたTerrei節の新種、Aspergillus citrinoterreus
Guinea, J. 2015. Aspergillus citrinoterreus, a New Species of Section Terrei Isolated from Samples of Patients with Nonhematological Predisposing Conditions. Journal of Clinical Microbiology. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4298537/ [Accessed October 17, 2019] 【R3-06685】2019/10/15投稿

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3行まとめ

スペインの病院において侵襲性アスペルギルス症またはその可能性のある入院患者から分離された菌を検討し、Aspergillus citrinoterreusとして新種記載した。
本種は培養下で可溶性の黄色色素を産生することなどで特徴づけられた。
本種は狭義のA. terreusよりもイトラコナゾール、ボリコナゾール、およびポサコナゾールに対する感受性が高かった。

※本論文にはエラッタあり(謝辞の修正)

Spain, Madrid

(新種)

Aspergillus citrinoterreus J. Guinea, Sand.-Den., Escribano, Bouza & Guarro
語源…黄色のAspergillus terreus(培養下で産生する色素の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aspergillus terreus
アムホテリシンBに対する感受性が低い
ITS+Tub+Calに基づく分子系統解析で近縁(同じTerrei節クレードに含まれる)
本種と異なり分生子が帯黄色でない
本種と異なり分生子柄に隔壁を有するという特徴を欠く
本種と異なり分生子が球形~類球形でない
本種より”accessory conidia”のサイズが大きい
本種よりコロニーが濃色
本種と異なり培養下で黄色の可溶性色素を産生するという特徴を欠く
本種と異なりCREA培地で酸を産生しない
本種よりイトラコナゾール、ボリコナゾール、およびポサコナゾールに対する感受性が低い
ITS+Tub+Calに基づく分子系統解析で明瞭に区別される