(仮訳)味噌(メジュ)発酵の稲藁および空中から分離された新種Aspergillus cumulatus
Kim, D-H. et al., 2014. Aspergillus cumulatus sp. nov., from Rice Straw and Air for Meju Fermentation. Journal of microbiology and Biotechnology. …. Available at: http://www.jmb.or.kr/journal/viewJournal.html?doi=10.4014/jmb.1312.12006 [Accessed February 2, 2015].
【R3-01524】2015/02/03投稿

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3行まとめ

韓国において味噌(メジュ)の発酵に用いられる稲藁および発酵室の空中から分離された菌を検討し、Aspergillus cumulatusとして新種記載した。
本種は広範な水分活性で生育し、ME60S培地で積乱雲状の気生菌糸を形成することなどで特徴づけられた。
本種の子嚢果は黄色で、子嚢胞子は凸面が小瘤状で、赤道面に低いとさか状突起を有する小型のレンズ形であった。
韓国京畿道安城市

(新種)

Aspergillus cumulatus D.H. Kim & S.B. Hong
語源…積もった(積乱雲のような気生菌糸から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aspergillus tonophilus
ITS+β-チューブリン+カルモジュリン+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じA. ruberクレードに含まれる)
本種と異なり子嚢胞子にとさか状突起を欠く
本種と異なりMEA25°Cで生育不能
ITS+β-チューブリン+カルモジュリン+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度95.7%)
Aspergillus proliferans
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子の赤道面の溝が類似している
子嚢胞子のとさか状突起が類似している
子嚢胞子の表面性状が類似している
ITS+β-チューブリン+カルモジュリン+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種よりCY20S培地、25°Cでの生長が遅い
本種と異なりCY20S培地、25°Cでのコロニーが黄色~灰緑色ではなく橙色
ITS+β-チューブリン+カルモジュリン+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度94.5%)