(仮訳)コウジカビ属Aeni節:新種A. karnatakaensisおよび近縁種に対する新節
Varga, J., Frisvad, JC. & Samson, RA., 2010. Aspergillus sect. Aeni sect. nov., a new section of the genus for A. karnatakaensis sp. nov. and some allied fungi. IMA fungus. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/ima/imafung/2010/00000001/00000002/art00022 [Accessed May 23, 2014].
【R3-00743】2014/05/24投稿

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3行まとめ

インド・カルナータカ州でココヤシ樹下の土壌から分離された菌を多相分類学的に検討し、Aspergillus karnatakaensisとして新種記載した。
本種はA. aeneusと非常に近縁で、ITS領域の配列が同一であったが、β-チューブリンおよびカルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別された。
本種および従来Nidulantes節に含まれてきた系統的に近縁な8種に対して、新節Aeni節を提唱した。

※本種が産生する二次代謝産物、Karnatakafuran AおよびBは、本種の記載に先立って発表されていた (Manniche et al., 2004)。

India, Karnataka, near Chickmagalur, Netraconda Estate

(新種)

Aspergillus karnatakaensis Varga, Frisvad & Samson
語源…カルナータカ産の
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【よく似た種との区別】
Aspergillus aeneus
同じAenei節に含まれる
土壌から分離される
二次代謝産物としてデカツリンおよびkarnatakafuran類を産生する
ITS領域の塩基配列が同一
β-チューブリンおよびカルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析で近縁
β-チューブリンおよびカルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus heyangensis
同じAenei節に含まれる
分生子頭の形状が類似している
37°Cで生育しない(本種はマイクロコロニーを形成することもある)
二次代謝産物としてデカツリンおよび”NIDU”を産生する
ITS、β-チューブリン、カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく中国に分布する
本種と異なり土壌ではなく植物(ワタ属)から分離されている
本種と異なりヒューレ細胞を形成しない
ITS、β-チューブリン、カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される