2018年12月9日 (仮訳)米国産のS形態を有する新種のアフラトキシン産生菌、Aspergillus texensis Singh, P., Orbach, MJ. & Cotty, PJ. 2018. Aspergillus texensis: A Novel Aflatoxin Producer with S Morphology from the United States. Toxins. Available at: https://www.mdpi.com/2072-6651/10/12/513 [Accessed December 9, 2018] 【R3-05749】2018/12/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国においてトウモロコシや土壌から分離された菌を検討し、Aspergillus texensisとして新種記載した。 本種は小型の菌核を豊富に形成し、生育適温は35°Cであり、形態的にはA. flavusS系統と識別不能であった。 全菌株がアフラトキシンBおよびG類、シクロピアゾン酸、アスペルギリン酸を産生した。 United States of America, Texas, Waxahachi (新種) Aspergillus texensis P.Singh, M.J.Orbach & P.J.Cotty 語源…テキサス産の 【よく似た種との区別】 Aspergills flavus 同じFlavi節に含まれる 米国に分布する 形態的に識別不能なほど類似している 分生子が淡緑色~帯黄緑色 分生子表面が平滑 菌核を豊富に形成する 菌核が小型のことがある アフラトキシンB類、シクロピアゾン酸、アスペルギリン酸を産生する benA+cmdA+niaDに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンなどにおける分布が知られている 本種と異なりクルミ、トウガラシなどから分離される 本種と異なりアフラトキシンG類を産生しない 本種よりトウモロコシ上で産生するアフラトキシンB類の濃度が高い benA+cmdA+niaDに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aspergills minisclerotigenes 同じFlavi節に含まれる 土壌、トウモロコシから分離される 菌核を豊富に形成する 菌核が小型 アフラトキシンB類、アフラトキシンG類、シクロピアゾン酸、アスペルギリン酸を産生する benA+cmdA+niaDに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくナイジェリア、オーストラリア、アルゼンチン、ポルトガルなどにおける分布が知られている 本種と異なりラッカセイ、アーモンド、トウガラシなどから分離される 本種よりCz培地20°C/37°CおよびV8培地37°Cでの生長が速い 本種よりV8培地40°Cでの生長が遅い 本種よりトウモロコシ上で産生するアフラトキシン類の濃度が低い benA+cmdA+niaDに基づく分子系統解析で明瞭に区別される