(仮訳)Atractosporocybe polaris – スヴァールバルおよびスカンジナビアにおいて極地-高山帯および北方亜寒帯域から記載されたカヤタケ型ハラタケ類の新種
Gulden, G. & Larsson, E., 2016. Atractosporocybe polaris – a new clitocyboid agaric described from arctic-alpine and northern boreal regions in Svalbard and Scandinavia. Agarica. Available at: http://www.soppognyttevekster.no/media/1730/03-atractosporocybe-polaris-gro-ellen.pdf [Accessed February 23, 2018].
【R3-04878】2018/2/23投稿

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3行まとめ

スヴァールバル諸島、スウェーデン、ノルウェー本土においてツンドラ、ヒースランド、亜寒帯林などに生じた菌を検討し、Atractosporocybe polarisとして新種記載した。
本種はA. inornataに非常に類似しており、系統的にも近縁であったが、襞が暗色で強い臭いを欠くことなどで区別された。
北方産のA. inornataと同定された標本の中には本新種と同定されたものがあった。
Norway, Svalbard, Nordenskiöld Land, Revneset

(新種)

Atractosporocybe polaris Gulden & E. Larss
語源…極地の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Atractosporocybe inornata(ナガミノカヤタケ)
ノルウェー、スウェーデンに分布する
森林に生息する
石灰質土壌に生じる
形態的に類似している(従来この種に同定されていたことがある)
担子胞子のサイズが同一
担子胞子の形状が同一
ITS+nrLSuに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりフランス、スペイン、イタリアなどにおける分布が知られている
本種と生息環境が異なる
本種と異なり傘縁部が平滑または微かに溝線状という特徴を欠く
本種より襞が明色
本種と異なり子実体に比較的微かな臭いを有するのではなく魚、香辛料、あるいは大根、ネズミの尿、カマンベールなどを想起させる顕著な臭いを有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される