(仮訳)コロンビア・アマゾンのPseudomonotes tropenbosiiが優占する森林における普通種のイグチ、新種Austroboletus amazonicusおよびFistulinella campinaranae var. scrobiculata
Vasco-Palacios, AM. et al., 2014. Austroboletus amazonicus sp. nov. and Fistulinella campinaranae var. scrobiculata, two commonly occurring boletes from a forest dominated by Pseudomonotes tropenbosii (Dipterocarpaceae) in Colombian Amazonia. Mycologia. …. Available at: http://www.mycologia.org/content/106/5/1004.short [Accessed April 1, 2015].
【R3-01695】2015/04/01投稿

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3行まとめ

コロンビア・アマゾンのPseudomonotes tropenbosii林で見出されたイグチ類の1新種と1変種を記載した。
新種Austroboletus amazonicusは子実体が淡黄色~淡桃色で傘表面が鱗片を伴う羊毛状、担子胞子が円筒形の疣に覆われる扁桃形~類紡錘形、シスチジアに隔壁を有することなどで特徴づけられた。
Fistulinella campinaranae var. scrobiculataはコロンビア新産の変種として報告された。
Colombia, Amazonas, Municipio de Leticia. Area de Reserva Forestal El Zafire

(新種)

Austroboletus amazonicus A.M. Vasco-Pal. & C. López-Quint.
語源…アマゾンの
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【よく似た種との区別】
Austroboletus rustropii
新熱帯に分布する
シスチジアに隔壁を有する
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコロンビアではなくガイアナに分布する
本種と傘の色が異なる
本種と異なり傘表面が三角形の大型鱗片を伴う羊毛状ではなく平滑
本種と異なり傘表皮がゼラチン質
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(nrLSUの配列類似度95%、ITSの配列類似度86%)
Austroboletus novae-zelandiae
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコロンビアではなくニュージーランドに分布する
nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(nrLSUの配列類似度93%、ITSの配列類似度91%)
Austroboletus gracilis(クリカワヤシャイグチ)
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコロンビアではなく米国に分布する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度92%)
Austroboletus olivaceus
新熱帯に分布する
本種と異なり子実体が淡黄色~淡桃色ではなくオリーブ色を帯びる
本種と異なり担子胞子がペグ状の円筒形の疣に覆われるのではなく平滑
Austroboletus festivus
新熱帯に分布する
本種と異なり子実体が淡黄色~淡桃色ではなく赤褐色
本種と異なり担子胞子がペグ状の円筒形の疣に覆われるのではなく微細な網目状
Austroboletus mucosus
新熱帯に分布する
本種と異なりコロンビアではなくガイアナに分布する
本種と異なり子実体が淡黄色~淡桃色ではなく赤褐色
Austroboletus rionegrensis
新熱帯に分布する
担子胞子の装飾が類似している
本種と異なり子実体が淡黄色~淡桃色ではなく赤褐色
本種より担子胞子のサイズが大きい
Austroboletus graciliaffinis
新熱帯に分布する
シスチジアに隔壁を有する
本種と傘の色が異なる
本種と傘表皮の構造が異なる
本種と異なり子実層シスチジアが剛毛状

(コロンビア新産種)

Fistulinella campinaranae var. scrobiculata Singer
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【よく似た種との区別】
Fistulinella cinereoalba
新熱帯に分布する
傘に粘性を有する
柄が白色
担子胞子の形態が類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本変種と異なり子実層托が空気に触れると褐色を帯びる
本変種と異なりシスチジアが棍棒形・瓶形・紡錘状ではなく針形~円筒形
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fistulinella campinaranae
ブラジル、アマゾナス州に分布する
白色砂質土壌の森林に生息する
子実体が雨季の早期から晩期にかけて発生する
切り株などの腐朽材に発生する
子実体が単生または小規模な集まりをなす
本変種と異なり傘が顕著なあばた状でない
Fistulinella mexicana
本変種より担子胞子のサイズが小さい
本変種と異なり担子胞子に発芽孔を有する
本変種ほど担子胞子が顕著な偽アミロイドでない