(仮訳)地中海産の樹皮生地衣の新種、Bacidia parathalassica
Llop E. & Gómez-Bolea, A. 1999. Bacidia parathalassica (Bacidiaceae, Lecanorales), a new Mediterranean corticolous lichen. Mycotaxon. Available at: https://www.researchgate.net/publication/235561760_Bacidia_parathalassica_Bacidiaceae_Lecanorales_a_new_Mediterranean_corticolous_lichen [Accessed October 23, 2022] 【R3-09991】2022/10/23投稿

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3行まとめ

スペイン、ギリシャ、モロッコの沿岸域で採集された樹皮生地衣の一種を検討し、Bacidia parathalassicaとして新種記載した。
本種はコナラ属、ビャクシン属など広範な樹種に発生し、K溶解性かつHNO3非溶解性の結晶を含むことなどで特徴づけられた。
本種はB. fraxineaおよびB. rubellaに形態的に類似していたが、地衣体の形状や子嚢胞子のサイズおよび隔壁数、結晶の溶解性などが異なっていた。
Spain, Almeria province, Punta Sabinar, near Roquetas

(新種)

Bacidia parathalassica Llop & Gómez-Bolea
語源…海の近くの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bacidia fraxinea
スペインに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
果殻の結晶がK陰性
果殻の結晶がHNO3陽性
本種と異なりポルトガル、スウェーデンにおける分布が知られている
本種と異なり地衣体が疣状~鱗片状ではなく連続的で亀裂状
本種と異なり子実上層に結晶を欠く
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と子嚢胞子の隔壁数が異なる
本種と異なり皮層に結晶を欠く
本種と異なり果殻の結晶を常に有するのではなく時に有する
本種より果殻の末端細胞の最大幅が広い
本種と異なり果殻の末端細胞が長楕円状ではなく膨大する
Bacidia rubella
スペインに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
皮層の結晶が無色
皮層の結晶がK陽性
皮層の結晶がHNO3陰性
本種と異なりポルトガル、スウェーデン、シリアにおける分布が知られている
本種と異なり地衣体が疣状~鱗片状ではなく小粒状で裂芽状~珊瑚状
本種と異なり子実上層に結晶を欠く
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と子嚢胞子の隔壁数が異なる
本種と異なり果殻の結晶を常に有するのではなく時に有する
本種と異なり果殻の結晶がK陰性ではなく陽性
本種と異なり果殻の結晶がHNO3陽性ではなく陰性
本種より果殻の末端細胞の最大幅が広い
本種と異なり果殻の末端細胞が長楕円状ではなく膨大する