(仮訳)アトラクティエラ目との系統的類縁性を有するアナモルフ菌の新属新種Basidiopycnides albertensis
Hausner, G. et al., 2008. Basidiopycnides albertensis gen. et sp. nov., a new anamorphic fungus with phylogenetic affinities in the Atractiellales (Basidiomycota). Mycotaxon. Available at: http://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/103/103-279.html [Accessed March 16, 2019].
【R3-06039】2019/3/16投稿

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3行まとめ

カナダ、アルバータ州においてマツ材の樹皮下キクイムシの坑道から分離された菌を検討し、新属新種Basidiopycnides albertensisとして記載した。
本種は有性世代を形成せず、Graphium属のようなシンネマ類似の分生子柄を形成し、顕著なアネレーションを有することなどで特徴づけられた。
詳細な形態観察および分子系統解析の結果、本種は菌糸細胞および分生子が常に二核であり、担子菌門のアトラクティエラ目に近縁であることが示された。
Canada, Alberta, Taylor Lake Hiking Trail, Banff National Park

(新種)

Basidiopycnides albertensis J. Reid, Eyjólfsd. & G. Hausner
語源…(属名)Basidiopycnis属類似/(種小名)アルバータ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Basidiopycnis hyalina
同じマツ属植物を宿主とする
樹皮下キクイムシの坑道に発生する
分生子柄の分枝様式が類似している
分生子が凝集してスライム状の塊をなす
分生子のサイズが類似している
分生子の形状が類似している
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じアトラクティエラ綱クレードに含まれる)
本種と異なりカナダではなくドイツ、イタリア、スイスなどに分布する
本種と異なりトウヒ属植物などが宿主として知られている
本種と異なり担子器果の形成が知られている
本種と異なり分生子柄に顕著なアネレーションを有するという特徴を欠くとみられる
本種と異なり分生子からの直接のアネロフォア形成が知られていない
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Stilbotulasnella conidiophora
本種と異なり分生子柄のアネレーションが水およびKOHのマウント下で容易に視認できるのではなく、染色時にしか明瞭でない