(仮訳)Torula compniacensisに対する新属、Baudoinia
Scott, JA. et al., 2007. Baudoinia, a new genus to accommodate Torula compniacensis. Mycologia. Available at: https://doi.org/10.1080/15572536.2007.11832553 [Accessed July 4, 2018].
【R3-05279】2018/7/6投稿

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3行まとめ

建物の外壁などに生じる菌、Torula compniacensisに対して新属Baudoiniaを提唱した。
本属は分子系統解析でカプノディウム目クレードに含まれ、Friedmanniomyces属に近縁であることが示された。
各地で分離された菌株の形態学的検討、分子系統解析、および耐熱性試験などを実施し、レクトタイプおよびエピタイプ標本を指定した。
Merpins (4 km east of Cognac), near the Remy Martin distillery

(新組み合わせ)

Baudoinia compniacensis (Richon) J.A. Scott & Unter.
語源…(属名)Antonin Baudoin氏に献名
旧名:Torula compniacensis Richon
※本種のエピタイプおよびレクトタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aureobasidium pullulans
同所的に分布する
胞子の形態が類似している
本種と異なり厚壁胞子を形成する
本種と異なり酵母様生長を示す
Knufia cryptophialidica
培養性状が類似している
本種と異なり内生分生子を形成する
本種と異なりシンアナモルフを有する(フィアロ型)
Zasmidium cellare
建物の壁に発生する
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり屋外のみではなく屋内に発生する
本種と異なり”sclerotial body”を有する
本種と異なりシンアナモルフを有する(出芽型)
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される