(仮訳)Jobellisia rhynchostomaに対するフンタマカビ科の新属Bellojisiaおよび新科ジョベリシア科の記載
Réblová, M., 2008. Bellojisia, a new sordariaceous genus for Jobellisia rhynchostoma and a description of Jobellisiaceae fam. nov. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/100/6/893.short [Accessed December 23, 2016].
【R3-03590】2016/12/22投稿

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3行まとめ

Jobellisia属3種を含む分子系統解析を実施し、J. rhynchostomaを含む独自の系統に対して新属Bellojisiaを提唱した。
本属は子嚢殻が半埋生し、長い頸部を有し、子嚢胞子が腎臓形、楕円形、舟形で1隔壁を有することなどで特徴づけられた。
また、Jobellisia属を目レベル分類未確定の新科ジョベリシア科に含めた。

(新組み合わせ)

Bellojisia rhynchostoma (Höhn.) Réblová
語源…(属名)Jobellisia属のアナグラム
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Corylomyces selenosporus
腐朽した植物基質に発生する
子嚢殻に長い漏斗状の頸部を有する
子嚢の形態が類似している
子嚢が有柄
子嚢が消失性
子嚢胞子が初め無色でのちに暗褐色
子嚢胞子が腎臓形
子嚢胞子の隔壁数が1
子嚢胞子の極に発芽孔を有する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢殻が暗褐色~黒色ではなくオリーブ黄色
本種と異なり子嚢殻が不明瞭な顕微鏡的”tomentum”を伴うのではなく帯オリーブ黄色の密な子実体形成菌糸層に囲まれる
本種と異なり子嚢殻の頸部が初め直線状でのちに屈曲し、先端部が分枝することもある
本種と異なり子嚢頂部に浅く不明瞭な先端リングを有するのではなく目に見える胞子射出の機構を欠く
本種と子嚢果内菌糸系の形態が異なる
本種と子嚢殻の殻壁の構造が異なる
本種と異なり子嚢殻頸部の壁が偽柔組織状細胞の方形菌糸組織からなる炭質ではなく平行な有隔壁の毛からなる
本種と異なり側糸を欠く
本種と異なり周糸を欠く
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ceratostomella sulphurella
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Jobellisia nicaraguensis
子嚢の先端リングが浅く不明瞭
本種と異なりオーストリアやフランスなどではなくニカラグアからのみ知られている
本種と異なり子嚢殻が卵状
本種と異なり子嚢殻に乳頭突起を有する
本種と異なり子嚢の柄が短い
本種と異なり子嚢胞子が初め無色でのちに暗褐色なのではなく淡色
本種と異なり子嚢胞子が楕円形、腎臓形、舟形ではなく楕円形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく0