2018年10月16日 (仮訳)β-チューブリンおよびアクチン遺伝子に基づく系統解析により、中国の淡水環境に産した新種Phaeoacremonium ovaleが支持された Huang, S-K. et al., 2018. Beta-tubulin and Actin gene phylogeny supports Phaeoacremonium ovale as a new species from freshwater habitats in China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/27536/download/pdf/ [Accessed October 16, 2018]. 【R3-05586】2018/10/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省の小川において腐朽材から分離された菌を検討し、Phaeoacremonium ovaleとして新種記載した。 本種は子嚢果が半埋生し頸部が長く、子嚢胞子が卵形~楕円形、分生子が卵状~楕円形であることなどで特徴づけられた。 本種はβ-チューブリンおよびアクチン遺伝子に基づく分子系統解析で独自の系統を形成した。 中国雲南省保山市 (新種) Phaeoacremonium ovale S.K. Huang, R. Jeewon & K.D. Hyde 語源…卵形の(子嚢胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Phaeoacremonium africanum 子嚢果が黒色 子嚢果に長い頸部を有する 子嚢が棍棒形 子嚢胞子が小型 子嚢胞子が卵形~楕円形 分生子が卵状~楕円形 分生子に隔壁を欠く TUB+ACTに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる) 本種と異なり中国ではなく南アフリカなどに分布する 本種と異なり水中の腐朽材ではなくサクラ属植物から分離される 本種より分生子が長い TUB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeoacremonium griseo-olivaceum TUB+ACTに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる) 本種より分生子が長い TUB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeoacremonium aquaticum 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が卵形~楕円形ではなく腎臓形 本種とITS領域の塩基配列が異なる Phaeoacremonium leptorrhynchum 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が卵形~楕円形ではなく腎臓形 本種とITS領域の塩基配列が異なる Phaeoacremonium inconspicuum 子嚢が棍棒形 子嚢胞子が無色 子嚢胞子に隔壁を欠く 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い