(仮訳)バルト地域およびドミニカ共和国の琥珀から見出されたチャダイゴケ
Poinar Jr, G., 2014. Bird’s nest fungi (Nidulariales: Nidulariaceae) in Baltic and Dominican amber. Fungal Biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614614000117 [Accessed March 24, 2014].
【R3-00533】2014/03/24投稿

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3行まとめ

ロシア・カリーニングラードの新生代の琥珀から見出されたチャダイゴケ類の一種を、Nidula balticaとして新種記載した。
また、ドミニカ共和国の新生代の琥珀から見出されたチャダイゴケ類の一種を、Cyathus dominicanusとして新種記載した。
これらの化石は初のチャダイゴケ科菌類の化石であり、4000-5000万年前に既にこのグループの菌類と、その独特の胞子散布様式が現れていたことが示された。

※本論文のエラッタが公開されている(図表の学名の誤り)

Kaliningrad

(新種)

Nidula baltica Poinar
語源…バルトの
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【よく似た種との区別】
Nidula macrocarpa
形態的に類似している
本種と異なりロシアではなくチリに分布する
本種より子実体のサイズがずっと大きい
本種と異なり”exposed scales”に囲まれる頂部の畝を欠く
本種と異なり殻皮の壁が一様な構造をなす
Cordillera Septentrional, Dominican Republic

(新種)

Cyathus dominicanus Poinar
語源…ドミニカの
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【よく似た種との区別】
Cyathus pallidus
西インド諸島に分布する
殻皮が淡色
殻皮が口の部分で急にフレア状に広がらない
殻皮が微細な毛に覆われる
本種より子実体のサイズが大きい
Cyathus julietae
西インド諸島に分布する
殻皮が淡色
殻皮が口の部分で急にフレア状に広がらない
殻皮が微細な毛に覆われる
本種より子実体のサイズが大きい
Cyathus stercoreus(ハタケチャダイゴケ)
殻皮の形態が類似している
本種より子実体がずっと長い
本種より小塊粒のサイズがずっと大きい
Cyathus triplex
子実体基部に短い柄を持つ
本種より子実体のサイズが大きい
Cyathus gracilis
子実体基部に短い柄を持つ
本種より子実体のサイズが大きい
Cyathus montagnei
子実体基部に短い柄を持つ
本種より子実体のサイズが大きい
Cyathus microsporus
イスパニョーラ島に分布する
本種より子実体のサイズが大きい