(仮訳)Boletus radicansに近縁な新種、Boletus kluzakii
Šutara, J. & Špinar, P. 2006. Boletus kluzakii, a new species related to Boletus radicans. Czech Mycology. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Josef_Sutara/publication/267948095_Boletus_kluzakii_a_new_species_related_to_Boletus_radicans/links/559a8c0208ae21086d275d65/Boletus-kluzakii-a-new-species-related-to-Boletus-radicans.pdf [Accessed September 26, 2018].
【R3-05525】2018/9/26投稿

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3行まとめ

チェコ、南ボヘミア州で採集された菌を検討し、Boletus kluzakiiとして新種記載した。
本種は傘がばら桃色または帯紫桃色などで赤変性があり、管孔が黄色で青変性があり、柄が黄色で網目模様があり、苦味があることなどで特徴づけられた。
本種はB. radicansに最も近縁であったが、傘の色や変色性などが異なっていた。
dam of fish-pond Luční (national nature monument), not far from Sezimovo Ústí, southern Bohemia

(新種)

Boletus kluzakii Sutara & Spinar
語源…(明記されていないが)故Zdeněk Kluzák教授に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Boletus radicans
傘の色が幼時類似している
本種と異なり傘が成熟するとばら桃色または帯紫桃色、時に部分的に帯赤紫色を帯びるという特徴を欠く
本種と異なり傘が傷つくと赤変するのではなく褐色または灰褐色、より強く傷つけると青色または青褐色に変色する
本種と異なり傘表皮下に赤色または帯紫赤色の層を有するのではなく淡い帯褐色または帯褐灰色
Boletus regius
傘の色が類似することがある
本種と異なり管孔に青変性を欠く
本種と異なり肉に青変性を欠く
本種と異なり子実体の味が苦いのではなく温和
Boletus roseoolivaceus
傘の色が類似している
子実体に苦味がある
本種と異なり柄が主に赤色
本種と異なり肉がアミロイド反応を示す
本種より担子胞子の幅がやや広い
Boletus pulchrotinctus
傘が桃色または赤色を帯びることがある
本種と異なり柄の中ほどから下部にかけて顕著な桃色または帯赤色である
本種と異なり子実体の味が苦くない
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
Boletus fuscoroseus
傘が桃色または赤色を帯びることがある
本種と異なり柄の中ほどから下部にかけて顕著な桃色または帯赤色である
本種と異なり子実体の味が苦くない
Boletus speciosus(アカジコウ)
本種と異なりチェコではなく北米などに分布する
本種より傘が暗色
本種と異なり柄の下部が赤色
本種と異なり子実体の味が苦いのではなく温和
本種より担子胞子の幅が顕著に狭い
本種と異なり柄子実層に顕著に膨大した類球形の細胞を含む
Boletus roseopurpureus
本種と異なりチェコではなく北米などに分布する
本種と異なり傘が幼時類白色なのではなく顕著な帯桃紫色~暗い帯紫赤色
本種と異なり柄の基部が白色
本種と異なり子実体の味が苦いのではなくレモンのように非常に酸っぱい
本種と異なり担子胞子の幅が非常に狭い
Boletus pulchriceps
傘が桃色を帯びることがある
本種と異なりチェコではなく北米などに分布する
本種と異なり管孔に青変性を欠くかごく弱い
本種と異なり柄の基部に白色の綿毛を伴う
本種と異なり肉に青変性を欠くかごく弱い
本種と異なり子実体に苦味を欠く