(仮訳)新種Botryobasidium baicalinum
Kotiranta, H. & Ryvarden, L., 2007. Botryobasidium baicalinum sp. nova (Aphyllophorales, Basidiomycetes). Annales Botanici Fennici. Available at: http://www.jstor.org/stable/23727801 [Accessed September 7, 2017].
【R3-04370】2017/09/07投稿

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3行まとめ

ロシア、バイカル湖においてマツ属植物に発生した菌を検討し、Botryobasidium baicalinumとして新種記載した。
本種は担子胞子が舟形で、シスチジアが長く薄壁で厚壁胞子を形成し、常に菌糸にクランプを有することなどで特徴づけられた。
本種はB. parvisetosumに類似していたが、担子胞子の形状や厚壁胞子の装飾、子実体形成菌糸層の菌糸の幅などが異なっていた。
Russia, Buryatia, Lake Baikal, Transbaikalian National Park (formerly Barguzin Nature Reserve)

(新種)

Botryobasidium baicalinum Kotir. & Ryvarden
語源…バイカル(湖)の
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【よく似た種との区別】
Botryobasidium subcoronatum
形態的に類似している(条件が良くない場合)
本種より担子器のサイズがずっと大きい
本種と異なり担子器が長く永存する
本種と異なりシスチジアを欠く
本種と異なり厚壁胞子を欠く
Botryobasidium ansosum
シスチジアを有する
菌糸にクランプを有する
本種より担子器のサイズがずっと大きい
本種より担子胞子の幅がずっと広い
本種と異なり厚壁胞子を欠く
Botryobasidium grandinoides
シスチジアを有する
菌糸にクランプを有する
本種より担子器のサイズがずっと大きい
本種より担子胞子の幅がずっと広い
本種と異なり厚壁胞子を欠く
Botryobasidium pilosellum
シスチジアを有する
菌糸にクランプを有する
本種より担子器のサイズがずっと大きい
本種より担子胞子が短い
本種と異なり厚壁胞子を欠く
Botryobasidium parvisetosum
担子器が小型
担子器が早落性
厚壁胞子を有する
本種と異なりロシアではなくレユニオンなどに分布する
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種よりシスチジアのサイズが小さい
本種と異なり厚壁胞子にシアノフィリックの装飾を有する
本種より子実体形成菌糸層の菌糸の幅が狭い
本種と異なり厚壁胞子を生じる細胞を有する

(その他掲載種)

Botryobasidium parvisetosum Boidin & Gilles
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【よく似た種との区別】
Botryobasidium baicalinum
担子器が小型
担子器が早落性
厚壁胞子を有する
本種と異なりレユニオンなどではなくロシアに分布する
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種よりシスチジアのサイズが大きい
本種と異なり厚壁胞子にシアノフィリックの装飾を欠く
本種より子実体形成菌糸層の菌糸の幅が広い
本種と異なり厚壁胞子を生じる細胞を欠く