(仮訳)euagaricsクレードに含まれるコウヤクタケ類の新属、Brunneocorticium pyriforme
Wu, S-H., Wang, D-M. & Tschen, E., 2007. Brunneocorticium pyriforme, a new corticioid fungal genus and species belonging to the euagarics clade. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15572536.2007.11832590 [Accessed January 30, 2018].
【R3-04806】2018/1/30投稿

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3行まとめ

中国および台湾で採集されたコウヤクタケ類の一種を検討し、新属新種Brunneocorticium pyriformeとして記載した。
本種は子実体が背着生で子実層面が平滑、担子器が2胞子性、担子胞子が洋梨形、薄壁シスチジアを有し、2菌糸型であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析ではMarasmiellus属、Campanella属などに近縁であった。
台湾台東県緑島郷柚子湖

(新種)

Brunneocorticium pyriforme Sheng H. Wu
語源…(属名)褐色のコウヤクタケ/(種小名)洋梨形の(担子胞子の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Marasmiellus candidus(シロホウライタケ)
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cystostereum spp.
白色腐朽菌である
子実体が背着生のコウヤクタケ型
担子胞子がアミロイドでない
骨格菌糸シスチジアを欠く
菌糸構成が2菌糸型
菌糸の隔壁が規則的な”nodose-septate”である
同じeuagaricusクレードに含まれる
本種と異なり子実体が”stereoid”のことがある
本種と異なり子実層面が平滑ではなく歯牙状
本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性
本種と異なりグレオシスチジアを有する
本種と異なり骨格菌糸が帯黄褐色ではなく通常無色
本種と異なり樹枝状糸状体を有することがある