(仮訳)ガラパゴス諸島固有種と考えられてきたBulbothrix bulbillosaはブラジル、リオグランデ・ド・スル州において普通種である
Benatti, MN. et al., 2015. Bulbothrix bulbillosa, a presumed Galapagos endemic, is common in Rio Grande do Sul State, Brazil (Parmeliaceae, lichenized Ascomycota). Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://www.bioone.org/doi/full/10.7872/crym.v36.iss1.2015.109 [Accessed September 14, 2016].
【R3-03295】2016/09/15投稿

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3行まとめ

従来ガラパゴス諸島固有種と考えられてきたBulbothrix bulbillosaをブラジル、リオグランデ・ド・スル州から報告した。
新規の採集地はタイプロカリティから5,000 km以上離れていることから、本種が南米に広く分布する可能性が示唆された。
ブラジル産標本はジロホール酸のみを含んでいたが、ガラパゴス産標本はジロホール酸またはレカノール酸を含んでいた。

(ブラジル新産種)

Bulbothrix bulbillosa Benatti, Spielmann & Bungartz
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bulbothrix fungicola
形態的に類似している(この種に同定された例がある)
本種と異なり”laminal ciliary bulb”を欠く
本種と異なりシリアが初め分枝せずのちに叉状を経て僅かに二叉分岐または不規則に分岐するのではなく分枝しないか叉状分岐する
本種と異なり偽根が初め分枝せず間もなく二叉分岐または不規則に分岐するのではなく分枝しないか叉状分岐する
Bulbothrix goebelii
形態的に類似している(この種に同定された例がある)
本種と異なり裂芽を欠く
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く
本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含む
Bulbothrix laevigatula
形態的に類似している(この種に同定された例がある)
本種と異なり”bulb”が発達しない
本種と異なり地衣成分として髄層にレカノール酸を含む