(仮訳)バーオークの葉枯病:新種Tubakia iowensisによって引き起こされるQuercus macrocarpaの新病害
Harrington, TC., McNew, D. & Yun, HY. 2012. Bur oak blight, a new disease on Quercus macrocarpa caused by Tubakia iowensis sp. nov. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/11-112?journalCode=umyc20 [Accessed January 25, 2022] 【R3-09179】2022/1/25投稿

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3行まとめ

米国のアイオワ州および近隣州において最近認識されたQuercus macrocarpaの葉枯病を検討し、原因菌が当初考えられていたTubakia dryinaと別種であることを示した。
この種をT. iowensisとして新種記載し、病原性を接種試験により確かめたほか、少なくとも5種あった盾状分生子殻形成性の本属菌のうち、本種のみが重度の葉枯症状に関連することを示した。
病害の重症度は年々増加しており、特に春の降水量が増えると重症度が増す傾向がみられた。
USA, Iowa, Ames, Brookside Park

(新種)

Tubakia iowensis T.C. Harr. & D. McNew
語源…アイオワ産の
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【よく似た種との区別】
Tubakia dryina
米国に分布する
同じQuercus macrocarpaを宿主とする
盾形子座壁の形態が識別困難なほど類似している
分生子の形態が識別困難なほど類似している
小分生子がMYEA培地上で発芽しない
本種と異なりイタリア、ドイツ、ニュージーランドにおける分布が知られている
本種と異なりQuercus roburQ. albaなどが宿主として知られている
本種より痂状の盾形分生子殻が大きい
本種より分生子の幅が狭い
本種よりコロニーがずっと暗色である
本種と異なり培養下でスポロドキアおよび分生子を豊富に形成する
本種よりMYEA培地、25および30°Cでの生長が速い
本種とITS領域の塩基配列が異なる

(その他掲載種)

Tubakia dryina (Saccardo) B. Sutton
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【よく似た種との区別】
Tubakia iowensis
米国に分布する
同じQuercus macrocarpaを宿主とする
盾形子座壁の形態が識別困難なほど類似している
分生子の形態が識別困難なほど類似している
小分生子がMYEA培地上で発芽しない
本種と異なりイタリア、ドイツ、ニュージーランドにおける分布が知られていない
本種と異なりQuercus roburQ. albaなどが宿主として知られていない
本種より痂状の盾形分生子殻が小さい
本種より分生子の幅が広い
本種よりコロニーがずっと明色である
本種と異なり培養下でスポロドキアおよび分生子を豊富に形成するという特徴を欠く
本種よりMYEA培地、25および30°Cでの生長が遅い
本種とITS領域の塩基配列が異なる