(仮訳)マデイラ産の地衣類の2新種、Byssoloma laurisilvaeおよびThelotrema lueckingii
Breuss, O., 2013. Byssoloma laurisilvae und Thelotrema lueckingii, zwei neue Flechtenarten aus Madeira. Österreichische Zeitschrift für Pilzkunde Available at: http://www.myk.univie.ac.at/Open Access/%C3%96ZP22/%C3%B622i_Breuss_Byssoloma.pdf [Accessed August 1, 2014].
【R3-00962】2014/08/02投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

マデイラ諸島で見出された2種の地衣を、Byssoloma laurisilvaeおよびThelotrema lueckingiiとして新種記載した。
前者は子嚢盤が黄色~黄褐色、子実下層が無色で薄く、粉子器が白色であることなどで特徴づけられた。
後者は髄層が帯黄色、Kで赤色の呈色反応を示すことなどで特徴づけられた。
Madeira, Levada do Furado bei Ribeiro Frio

(新種)

Byssoloma laurisilvae Breuss
語源…ゲッケイジュの森の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Byssoloma kakouettae
子嚢胞子が長い
子嚢胞子の一端の幅が顕著に狭い
子嚢胞子が多細胞からなる
本種と異なり子嚢盤が黄色~黄褐色ではなく灰褐色・暗褐色・帯黒色でしばしば青色やオリーブ色を帯びる
本種と異なり粉子器が白色ではなく様々な色を呈し、通常青色を帯びる
本種より子嚢胞子が長い
本種より子実下層が厚い
本種と異なり子実下層が無色ではなく褐色
Madeira, Levada da Serra do Faial W von Santo da Serra

(新種)

Thelotrema lueckingii Breuss
語源…Robert Lueckingに献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Thelotrema lepadinum
マカロネシアに分布する
生息環境が一致する
子嚢胞子の形態が一致する
本種よりずっと普通種である
本種と異なりゲッケイジュ林ではなく天然林に生息する
本種と異なり地衣体の形態が一様ではなく、変異が顕著に大きい
本種より地衣体が明瞭な疣状
本種と異なり皮層がKで赤色の呈色反応を示さない
本種と異なり髄層が黄色でない
本種と異なり髄層がKで赤色の呈色反応を示さない
Thelotrema flavescens
Kで赤色の呈色反応を示す
本種と異なりマデイラ諸島ではなくチリに分布する
本種と異なり髄層が黄色ではなく無色
Thelotrema laurisilvae
本種と異なり地衣体が帯黄白色~帯灰緑色
本種と異なり地衣体が強い疣状
本種と異なり子嚢胞子が長い
本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく暗褐色
本種と異なり子嚢胞子に横隔壁を有する