2018年7月2日 （仮訳）オーストラリアにおいてEucalyptus cladocalyxおよびその他のユーカリ類に重度の胴枯病を引き起こす新種、Caliciopsis pleomorpha Pascoe, IG. et al., 2018. Caliciopsis pleomorpha sp. nov. (Ascomycota: Coryneliales) causing a severe canker disease of Eucalyptus cladocalyx and other eucalypt species in Australia. Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://doi.org/10.3114/fuse.2018.02.04 [Accessed July 2, 2018]. 【R3-05268】2018/7/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ オーストラリアにおいてEucalyptus cladocalyxに重度の胴枯病を引き起こした菌を検討し、Caliciopsis pleomorphaとして新種記載した。 本種による病害は、植林地などにおいてE. cladocalyx以外のユーカリ属植物にも認められた。 本種は接種試験でも広範なユーカリ属植物に対して様々な重症度の病害を引き起こし、ユーカリ林における潜在的な脅威と考えられた。 Australia, Victoria, Flinders, Orcadia Park （新種） Caliciopsis pleomorpha Patricia McGee & Pascoe 語源…多型の 【よく似た種との区別】 Caliciopsis xanthostemonis 子嚢果の形態がほぼ識別不能なほど類似している 子嚢果のサイズの範囲が重なる 子嚢果の小室のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子の形態がほぼ識別不能なほど類似している 子嚢胞子が褐色 子嚢胞子が球形～類楕円形 子嚢胞子表面が平滑 本種と異なりオーストラリアではなくニューカレドニアに分布する 本種と異なりユーカリ属ではなくXanthostemon属植物を宿主とする 本種と異なり宿主に対する病原性が知られていない 本種と異なり宿主の葉に発生する 本種より子嚢果のサイズが通常小さい 本種より子嚢果の小室のサイズが小さい Caliciopsis eucalypti 同じユーカリ属植物を宿主とする 分生子の形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりEucalyptus marginataなどを宿主とする 本種と異なり宿主の葉に発生する 本種と異なり有性世代が知られていない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される