(仮訳)Calicium denigratumの北米における新記録
McMullin, R. et al., 2012. Calicium denigratum (Vain.) Tibell, a new lichen record for North America. North American Fungi. Available at: http://www.pnwfungi.org/pdf_files/manuscripts_volume_7/naf201211.pdf [Accessed February 13, 2014].
【R3-00389】2014/02/13投稿

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3行まとめ

従来ヨーロッパおよびシベリアのみから知られていたCalicium denigratumを、カナダのオンタリオ州およびニューブランズウィック州から報告した。
多数の地点を調査したにもかかわらず、本種はオンタリオ州で3か所、ニューブランズウィック州で1か所でしか見出されず、稀な地衣といえた。
類似種のC. abietinumおよびC. glaucellumを本種と比較したところ、主に子器のサイズや頭部の形状などで区別された。

(北米新産種・カナダ新産種)

Calicium denigratum (Vain.) Tibell
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【よく似た種との区別】
Calicium glaucellum(ピンゴケ)
形態が一見類似している
子器が黒色
本種より子器が短く0.5-0.9 mm
本種より子器が太く0.1-0.2 mm
本種と異なり子器頭部が鐘形ではなく倒卵形~レンズ形
本種と異なり子器頭部の表面が粉状になる
本種と異なり子嚢胞子の表面に粗い亀裂が生じない
Calicium abietinum(クロヒメピンゴケ)
形態が一見非常に類似している
子器頭部の表面が粉状にならない
子器が典型的には本種より短く0.6-0.9 mm
本種と異なり子器が黒色ではなく暗褐色~黒色
本種と異なり子器頭部が鐘形ではなくレンズ形(時に僅かに鐘形になることもある)
本種と異なり子嚢胞子の表面に粗い亀裂が生じず、微細な疣状になる