(仮訳)新種Calocera bambusicolaおよび台湾新産種C. sinensis
Wu, S-H., Shih, K. & Yu, S-Y., 2011. Calocera bambusicola sp. nov. and C. sinensis newly recorded from Taiwan. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000115/00000001/art00020 [Accessed May 17, 2017].
【R3-04030】2017/05/17投稿

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3行まとめ

台湾台北市の硫黄泉付近においてPseudosasa usawaiの枯稈に生じた菌を検討し、Calocera bambusicolaとして新種記載した。
また、C. sinensisを台湾新産種として報告した。
両種は互いに類似していたが、子実体、担子胞子、実質菌糸のサイズや宿主などが異なっていた。
台湾台北市陽明山国立公園小油坑

(新種)

Calocera bambusicola Sheng H. Wu
語源…タケ生息性の
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【よく似た種との区別】
Calocera sinensis
台湾に分布する
担子胞子の形態が類似している
担子胞子の隔壁数が1
菌糸にクランプを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国における分布が知られている
本種と異なりタケの枯稈に生じるのではなく被子植物と裸子植物の両方を宿主とする
本種より子実体のサイズがずっと大きい
本種より担子胞子の幅が広い
本種より実質菌糸の幅がずっと広い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(23.34%の差異)

(台湾新産種)

Calocera sinensis McNabb
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【よく似た種との区別】
Calocera bambusicola
台湾に分布する
担子胞子の形態が類似している
担子胞子の隔壁数が1
菌糸にクランプを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国における分布が知られていない
本種と異なり被子植物と裸子植物の両方を宿主とするのではなくタケの枯稈に生じる
本種より子実体のサイズがずっと小さい
本種より担子胞子の幅が狭い
本種より実質菌糸の幅がずっと狭い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(23.34%の差異)
Calocera fusca
中国に分布する
担子胞子の隔壁数が1
本種と異なりオーストラリア、ニュージーランド、ファン・フェルナンデス諸島などにおける分布が知られている
本種と異なり台湾における分布が知られていない
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり”dikaryophyses”にクランプを欠く