(仮訳)新種Caloplaca lenaeおよびカロプロイシンとビカニシンを含むその他のダイダイゴケ属地衣
Søchting, U. & Figueras, G. 2007. Caloplaca lenae sp. nov., and other Caloplaca species with caloploicin and vicanicin. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/caloplaca-lenae-sp-nov-and-other-caloplaca-species-with-caloploicin-and-vicanicin/20BC0AD458F5B6CBE0E0F529D9F09D44 [Accessed August 14, 2019] 【R3-06492】2019/8/14投稿

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3行まとめ

ロシア(シベリア)およびモンゴルにおいて石灰岩に生じた地衣の一種を検討し、Caloplaca lenaeとして新種記載した。
本種は粉芽塊が良好に発達し、粉子器が暗色明瞭の唇形であり、子器は一部の地域でしか見出されず、子嚢胞子の変異が非常に大きいことなどで特徴づけられた。
本種は地衣成分としてアントラキノン類の他に複数のデプシドン類を含み、その形質と分子系統解析の結果を関連付けて議論した。
Russia, Jakutia, Lenskie Stolbuy, by Lena River, 240 km upstream from Jakutsk

(新種)

Caloplaca lenae Søchting & G. Figueras
語源…レナ(川)の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Caloplaca ehrenbergii
地衣体の形態が非常に類似している
粉子器が小区画中央に位置する
地衣成分としてパリエチン、フラジリン、カロプロイシン、ビカニシン、イソフルギジンを含む
本種と異なりロシアおよびモンゴルではなくイスラエルなどに分布する
本種と異なり粉芽を形成しない
本種より粉子器が僅かに明色
本種と地衣成分の構成比が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Caloplaca flavorubescens(ダイダイゴケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される