(仮訳)ブラジルの半乾燥地域に産した腹菌の新種、Calvatia nodulata
Alfredo, DS., Rodrigues, ACM. & Baseia, IG. 2014. Calvatia nodulata, a New Gasteroid Fungus from Brazilian Semiarid Region. Journal of Mycology. Available at: https://www.hindawi.com/journals/jmy/2014/697602/ [Accessed September 7, 2019] 【R3-06565】2019/9/7投稿

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3行まとめ

ブラジル北東部の熱帯雨林で採集された腹菌の一種を検討し、Calvatia nodulataとして新種記載した。
本種は子実体が洋梨形~洋独楽形、外皮が小粒状~長軟毛状で担子胞子が点状、弾糸表面が結節状であることなどで特徴づけられた。
本種は同属他種とは無性基部の発達、担子胞子の形状や弾糸の表面性状などが異なっていた。
Brazil, Paraiba: Areia, Reserva Ecol´ogica Estadual Mata do Pau-Ferro

(新種)

Calvatia nodulata Alfredo & Baseia
語源…結節状の(弾糸の表面性状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Calvatia rosacea
担子胞子表面が微細な小疣状であり、基部で溝により連結する
本種と異なり外皮がオリーブ褐色~褐色ではなく桃色
本種と異なり外皮表面が小粒状~長軟毛状ではなく糠状
本種と異なり無性基部が発達し、成熟すると消失するという特徴を欠く
本種と異なり弾糸表面が結節状ではなく平滑
Calvatia rugosa(イロガワリホコリタケ)
ブラジルに分布する
担子胞子の装飾が類似している
Calvatia guzmanii
本種と異なり外皮表面が小粒状~長軟毛状ではなく顕著な刺状
本種と異なり内皮表面が平滑
本種と異なり無性基部が早落性ではなく永存性
本種と異なり弾糸表面が結節状ではなく平滑で豊富な孔を有する
Calvatia cyathiformis(スミレホコリタケ)
ブラジルに分布する
無性基部が発達する
本種と異なりグレバが粉質
本種と琴杏里担子胞子が成熟時帯紫褐色
本種と異なり担子胞子表面が微細な小疣状ではなく小刺状
本種と異なり弾糸表面が結節状ではなく平滑で豊富な孔を有する
Calvatia sporocristata
担子胞子の形状が細長い
本種と異なり担子胞子が扁桃形~楕円形
本種と異なり担子胞子表面が微細な小疣状ではなく鶏冠状
本種と異なり弾糸表面が結節状ではなく平滑
本種と異なり内皮菌糸がデキストリノイド
Calvatia oblongispora
担子胞子の形状が細長い
本種と異なり外皮が2層からなる
本種と異なり担子胞子が円筒状楕円形
本種と異なり担子胞子表面が微細な小疣状ではなく鶏冠状
本種と異なり弾糸表面が結節状ではなく平滑で孔を有する
Calvatia ochrogleba
本種と異なり無性基部の組織が青色を帯びる
本種と異なりグレバが容易に脱落しない
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が球形