2016年3月2日 (仮訳)エニシダ属の一種を宿主とするCamarosporium arezzoensis、狭義のCamarosporium属の有性世代への追加 Tibpromma, S. et al., 2016. Camarosporium arezzoensis on Cytisus sp., an addition to sexual state of Camarosporium sensu stricto. Saudi Journal of Biological Sciences. … Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1319562X15000376 [Accessed March 1, 2016]. 【R3-02704】2016/03/02投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イタリア、トスカーナ州においてエニシダ属植物に発生した腐生菌の一種を検討し、Camarosporium arezzoensisとして新種記載した。 本種は形態的にCucurbitaria属菌と類似していたが、分子系統解析ではCamarosporium属の系統に含まれた。 本種は同属他種とは子嚢のサイズおよび子嚢胞子のサイズや色などで区別された。 Italy, Arezzo Province, Bagno di Cetica (新種) Camarosporium arezzoensis Tibpromma, Wijayawardene, Camporesi & K.D. Hyde 語源…アレッツォ産の 【よく似た種との区別】 Cucurbitaria ahmadi 子嚢果が破出性 子嚢果に孔口を有する 殻壁の細胞が多角形 本種と異なり子嚢果が球形ではなく球形、類球形、倒卵形 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく4-8胞子性 本種と異なり子嚢の柄が短いのではなく長い 本種と異なり子嚢胞子が初め無色で成熟すると褐色になるのではなく黄金褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横5-7、縦4-6ではなく横3-7、縦1 本種と異なり殻壁の細胞が内層が無色、外層が暗褐色なのではなく暗褐色 Cucurbitaria ononidis 子嚢果に孔口を有する 子嚢に短い柄を有する 本種と異なり子嚢果が球形ではなく球形~類球形 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく4-8胞子性 本種と異なり子嚢胞子が初め無色で成熟すると褐色になるのではなく褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横5-7、縦4-6ではなく横5-9、縦1-3 本種と異なり殻壁に毛状の構造を有することがある Cucurbitaria elaeagni 子嚢果が破出性 殻壁の細胞が多角形 本種と異なり子嚢果が球形ではなく球形~類球形 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく4-8胞子性 本種と異なり子嚢の柄が短いのではなく長い 本種と異なり子嚢胞子が初め無色で成熟すると褐色になるのではなく黄金褐色~鈍褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横5-7、縦4-6ではなく横5-7、縦最大2 本種と異なり殻壁の細胞が内層が無色、外層が暗褐色なのではなく無色 Cucurbitaria cytisi イタリアに分布する 同じエニシダ属植物を宿主とする 偽子嚢殻のサイズの範囲が重なる 偽子嚢殻が顕著な粗面 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子が石垣状 子嚢胞子の中央部の隔壁が狭窄する 殻壁の厚さの範囲が重なる 本種と異なりポルトガル、スペイン、スウェーデンにおける分布が知られている 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が褐色ではなく淡黄金褐色~暗褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横5-7、縦4-6ではなく横3-7、縦1 Cucurbitaria laburni イタリアに分布する 同じエニシダ属植物を宿主とする 偽子嚢殻が黒色 偽子嚢殻が顕著な粗面 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子が石垣状 子嚢胞子の中央部の隔壁が狭窄する 本種と異なりドイツ、イングランド、スイスにおける分布が知られている 本種より偽子嚢殻のサイズが大きい 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子が褐色ではなく黄金褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横5-7、縦4-6ではなく横5-7、縦1-2 本種より殻壁が厚い Cucurbitaria obducens 同じエニシダ属植物を宿主とする 偽子嚢殻のサイズの範囲が重なる 偽子嚢殻が黒色 偽子嚢殻が顕著な粗面 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子が石垣状 子嚢胞子の中央部の隔壁が狭窄する 本種と異なりイタリアではなくスペインに分布する 本種より子嚢が短い 本種より子嚢の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が褐色ではなくオリーブ褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横5-7、縦4-6ではなく横5-7、縦1-2 本種より殻壁が厚い Cucurbitaria spartii 同じエニシダ属植物を宿主とする 偽子嚢殻のサイズの範囲が重なる 偽子嚢殻が顕著な粗面 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子が石垣状 子嚢胞子の中央部の隔壁が狭窄する 本種と異なりイタリアではなくポルトガル、スペイン、ドイツ、スウェーデンに分布する 本種と異なり偽子嚢殻が黒色ではなく帯黒褐色~黒色 本種と異なり子嚢胞子が褐色ではなく黄金褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横5-7、縦4-6ではなく横5-7、縦1-2 本種より殻壁が厚い