2014年3月25日 (仮訳)新種Campylospora leptosomaおよびCampylospora属、形態形質およびITS領域の塩基配列 Marvanová, L. & Laichmanová, M., 2014. Campylospora leptosoma sp. nov. and characteristics of Campylospora spp., based on morphology and on ITS sequences. Mycosphere. Available at: http://mycosphere.org/pdfs/Mycosphere_5_2_1.pdf [Accessed March 24, 2014]. 【R3-00535】2014/03/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Campylospora leptosomaを新種記載し、C. filicladiaおよびC. parvulaのレクトタイプおよびエピタイプを指定した。 Campylospora属菌について初めて分子系統解析を行った結果、4種が単系統群を形成し、形態の差異が系統の差異に反映された。 C. leptosomaは形態が同一の2グループからなり、片方はC. parvula、もう片方はC. chaetocladiaの姉妹群であった。 Malaysia, (northwest Borneo), Sabah, Crocker Mountain Range, forest stream in the vicinity of the village Kiangaran (新種) Campylospora leptosoma Marvanova & Laichmanova 語源…狭い体の 【よく似た種との区別】 Campylospora parvula 付属糸が末端細胞とまとまらない ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子の末端細胞が頂部が丸い形ではなく円錐形 本種と異なり全ての付属糸のサイズや形状が同じではない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種の2つのグループのうち、近い方で7.4%の進化的距離) Campylospora chaetocladia 分生子の三角形の部分のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子の各部位のサイズが大きい 本種より付属糸が長い 本種と異なり付属糸が分離せず末端細胞とまとまる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種の2つのグループのうち、近い方で4.8%の進化的距離) Campylospora filicladia 形態的に類似している(しばしば誤同定される) 分生子の末端の細胞の頂部が丸い 付属糸が12 μmを超える 全ての付属糸が同じサイズや形状をしている 付属糸が末端細胞とまとまらない ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子の三角形の部分のサイズが小さい 本種より分生子のソーセージ形の部分が短い 本種と異なり毛状の付属糸が頂部または頂部付近ではなく頂部付近の微小な円錐形の突起から生じる 本種と異なり付属糸が典型的に基部でくびれるという特徴を持たない (その他掲載種) Campylospora chaetocladia Ranzoni ※本種のレクトタイプ指定を行った。 【よく似た種との区別】 Campylospora leptosoma 分生子の三角形の部分のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子の各部位のサイズが小さい 本種より付属糸が短い 本種と異なり付属糸が分離し末端細胞とまとまらない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(C. leptosomaの2つのグループのうち、近い方と4.8%の進化的距離) Malaysia, (northwest Borneo), Sabah, Crocker Mountain Range, forest stream in the vicinity of the village Kiangaran (その他掲載種) Campylospora filicladia Nawawi ※本種のエピタイプ指定およびレクトタイプ指定を行った。 【よく似た種との区別】 Campylospora leptosoma 形態的に類似している(しばしば誤同定される) 分生子の末端の細胞の頂部が丸い 付属糸が12 μmを超える 全ての付属糸が同じサイズや形状をしている 付属糸が末端細胞とまとまらない ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子の三角形の部分のサイズが大きい 本種より分生子のソーセージ形の部分が長い 本種と異なり毛状の付属糸が頂部付近の微小な円錐形の突起ではなく頂部または頂部付近から生じる 本種と異なり付属糸が典型的に基部でくびれる Malaysia, Banjaran Titi Wangsa Mountains (Cameron Hills), Bukit Fraser (Fraser´s Hill) town (その他掲載種) Campylospora parvula Kuzuha ※本種のエピタイプ指定およびレクトタイプ指定を行った。 【よく似た種との区別】 Campylospora leptosoma 付属糸が末端細胞とまとまらない ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子の末端細胞が円錐形ではなく頂部が丸い形 本種と異なり全ての付属糸のサイズや形状が同じ ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(C. leptosomaの2つのグループのうち、近い方と7.4%の進化的距離)