2019年1月2日 (仮訳)韓国産の見過ごされてきた新種、Candelaria asiatica Liu, D. & Hur, J-S. 2018. Candelaria asiatica, An Ignored New Species from South Korea. Mycobiology. Available at: https://doi.org/10.1080/12298093.2018.1538070 [Accessed January 2, 2019] 【R3-05821】2019/1/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国で採集された地衣の一種を検討し、Candelaria asiaticaとして新種記載した。 本種は黄色の葉状~類樹状で表面が粉状の地衣体、粗面で僅かに反曲する裂片先端、ブラスティディアあるいはフィリディア様の小裂片などで特徴づけられた。 本種は当初C. concolorと考えられていたが、形態学的検討および分子系統解析で区別された。 韓国全羅南道順天市中央路 順天大学校図書館 (新種) Candelaria asiatica D. Liu & J.-S Hur 語源…アジアの 【よく似た種との区別】 Candelaria concolor(ロウソクゴケ) 韓国に分布する 形態的に類似している(当初この種と考えられていた) 裂片の幅が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じCandelaria 1クレードに含まれる) 本種と異なり中国、アメリカ大陸、ヨーロッパにおける分布が知られている 本種より地衣体が厚い 本種と異なり裂片が浅く~深く分枝するのではなく深く分枝する 本種と異なり裂片上面が粗面ではなく平滑 本種と異なり粉芽を有する 本種と異なりブラスティディアあるいはフィリディア様の小裂片を有するという特徴を欠く 本種と異なり皮層の菌糸がゼラチン化しないのではなくややゼラチン化する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Candelaria crawfordii 東アジアに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じCandelaria 1クレードに含まれる) 本種と異なり韓国ではなく中国、オーストラリアなどに分布する 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり裂片が浅く~深く分枝するのではなく浅く分枝する 本種と異なり裂片上面が粗面ではなく平滑 本種と異なり粉芽塊を有する 本種と異なりブラスティディアあるいはフィリディア様の小裂片を有するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Candelaria fibrosa ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じCandelaria 1クレードに含まれる) 本種と異なり韓国ではなく米国など汎熱帯的に分布する 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり裂片上面が粗面ではなく平滑または皺状 本種と異なりブラスティディアあるいはフィリディア様の小裂片を有するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される