(仮訳)アーヘン地域産のCandelaria pacificaおよびXanthomendoza borealis – ドイツ新産種
Bomble, FW., 2012. Candelaria pacifica und Xanthomendoza borealis im Aachener Raum – neu für Deutschland. Veröffentlichungen des Bochumer Botanischen Vereins. Available at: http://www.botanik-bochum.de/html/publ/OVBBV4_1_Bomble_Candelaria_pacifica_Xanthomendoza_borealis.pdf [Accessed January 12, 2015].
【R3-01458】2015/01/12投稿

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3行まとめ

ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州のアーヘン地域から2種の地衣を報告した。
Candelaria pacificaは北米およびヨーロッパから知られていたが、ドイツからの報告は初となった。
また、極地に分布するXanthomendoza borealisをアイフェル山地から報告し、本種は中欧新産種と見られた。

(ドイツ新産種)

Candelaria pacifica M. Westb. & Arup
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【よく似た種との区別】
Candelaria concolor(ロウソクゴケ)
スカンジナビアおよびドイツ、アーヘン地域に分布する
本種より地衣体のサイズがずっと大きい
本種と異なり地衣体表面が鱗片状ではなく平滑
本種より裂片が発達し明瞭
本種と異なり地衣体下面が類白色~帯緑色ではなく白色
本種と異なり地衣体下面がクモの巣状ではない
本種と異なり地衣体下面に光沢がある
本種より地衣体が頑丈
本種より偽根の量が多い
本種より偽根が発達する
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく4胞子性
Candelariella reflexa
地衣体全体が”blastidia”になることがある
裂片のサイズが非常に小さい
裂片の数が少ない
本種より地衣体のサイズが小さい
本種と異なり裂片が顕著でない
本種と異なり裂片が立ち上がらない
本種と異なり小裂片を欠く
Xanthoria candelaria
本種と異なり地衣体下面がクモの巣状ではなく平滑
本種と異なり偽根様の構造を欠く

(中欧、ドイツ新産種)

Xanthomendoza borealis (R. Sant. & Poelt) Søchting, Kärnefelt & S.Y. Kondr.
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【よく似た種との区別】
Xanthoria candelaria
形態的に類似している(しばしば混同される)
本種と異なり調査地(アーヘン地域)では珪質岩ではなく常に樹皮に発生する
本種と異なり地衣体が帯赤橙色ではなく通常より淡色の黄橙色
本種と異なり地衣体が縁部が下部に屈曲するのではなく平ら
本種と異なり地衣体表面が結晶に覆われ霜状ではなく平滑
本種と異なり裂片が斜上~直立するのではなく直立する
本種と異なり偽根を欠く
Xanthomendoza fulva
地衣体が小型
本種と異なりアイフェル山地から知られていない
本種と異なり珪質岩ではなく樹皮に発生する
本種と裂片の形態が異なる
Xanthomendoza ulophyllodes
地衣体が小型
本種と異なりアイフェル山地から知られていない
本種と異なり珪質岩ではなく樹皮に発生する
本種と裂片の形態が異なる
Xanthomendoza poeltii
地衣体が小型
本種と裂片の形態が異なる
Physcia adscendens
地衣体の分枝の先端が屈曲する点が類似していることがある