(仮訳)南欧および中欧産の植物着生性の新種、Candelariella boleana
Etayo, J., Palice, Z. & Spribille, T., 2009. Candelariella boleana, a new epiphytic species from southern and central Europe (Candelariaceae, Ascomycota). Nova Hedwigia. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Javier_Etayo2/publication/232708388_Candelariella_boleana_a_new_epiphytic_species_from_southern_and_central_Europe_(Candelariaceae_Ascomycota)/links/02e7e52c30c48ef3f7000000.pdf [Accessed April 18, 2017].
【R3-03943】2017/04/18投稿

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3行まとめ

ギリシャ、スロバキア、およびスペインで採集された地衣の一種を検討し、Candelariella boleanaとして新種記載した。
本種は子嚢が16-32胞子性で、子嚢胞子が球形であることなどで特徴づけられた。
本種はロウソクゴケ科で球形の子嚢胞子を持つ種として2番目に報告された種となり、子嚢胞子の形状により、本属の樹皮生・多胞子性の全種と区別された。
Spain, Huesca, Central Pyrenees, Biescas, valle de Asieso, Barranco de Sta. Elena

(新種)

Candelariella boleana Etayo, Palice & T.Sprib.
語源…Antonio Gómez-Bolea博士に献名(”bola”がスペイン語で「球」を表し、本種の球形の子嚢胞子を想起させることとも掛けている)

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【よく似た種との区別】
Candelariella lutella
樹皮生地衣である
子嚢が多胞子性
本種と異なり子嚢胞子が球形ではなく典型的には楕円形
Candelariella vitellina(ロウソクゴケモドキ)
樹皮生地衣である
子嚢が多胞子性
本種と異なり子嚢胞子が球形ではなく典型的には楕円形
Candelariella xanthostigma
樹皮生地衣である
子嚢が多胞子性
本種と異なり子嚢胞子が球形ではなく典型的には楕円形
Biatoridium monasteriense
子嚢が多胞子性
子嚢胞子の形態が類似している
本種と子嚢の型が異なる
本種と異なり子嚢が16-32胞子性ではなく約100
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
Lecanora polysphaeridia
子嚢の胞子数が同一
子嚢胞子の形態が同一
本種と異なりギリシャ、スロバキア、スペインではなくグリーンランドなどに分布する
本種と異なりイワヒゲ属植物などを宿主とする
本種と地衣体の色が異なる
本種と子器の色が異なる
本種と子嚢の型が異なる