(仮訳)日本産の東アジア新産種、Candelariella xanthostigmoides
Yakovchenko, LS., Davydov, EA. & Ohmura, Y. 2022. Candelariella xanthostigmoides (Candelariaceae, Ascomycota) – a new lichen record to East Asia from Japan. Turczaninowia. Available at: https://www.researchgate.net/publication/359578587_Candelariella_xanthostigmoides_Candelariaceae_Ascomycota_-_a_new_lichen_record_to_East_Asia_from_Japan [Accessed April 2, 2022] 【R3-09379】2022/4/2投稿

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3行まとめ

長野県塩尻市においてコメツガの樹皮に発生した地衣の一種をCandelariella xanthostigmoidesと同定した。
本種はオーストラリア、ヨーロッパ、コーカサス、北米などに広く分布していたが、東アジア殻の報告は初となった。
本種はC. vitellinaと誤同定されていた例があったが、樹皮生であること、地衣体の色や子器の形態、子嚢の胞子数などで容易に識別された。

(東アジア、日本新産種)

Candelariella xanthostigmoides (Müller Arg.) R.W. Rogers
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【よく似た種との区別】
Candelariella efflorescens
形態的に類似している(識別が極めて困難)
粉芽の局在性が類似している
粉芽のサイズが類似している
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく約30胞子性
Candelariella reflexa
東アジア、コーカサス、ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なり台湾、韓国、モンゴル、東南アジア、南米における分布が知られている
本種より地衣体のサイズが大きい
本種と異なり地衣体が帯緑黄色
本種と異なり地衣体が小区画状ではなく明瞭な鱗片状
本種と異なり地衣体表面が細粉状
本種と異なり裂片を有する
本種と異なり粉芽塊が杯状
本種と異なり粉芽が葉縁から中央に広がるのではなく鱗片の中央部に局在する
本種より粉芽のサイズが大きい
Candelariella rubrisoli
本種と異なり地衣体が小区画状ではなく不規則な類鱗片状
本種と異なり地衣体が通常片側から僅かに斜上する
本種より粉芽のサイズが大きい
Candelariella subsquamulosa
本種と異なり地衣体が分解して粉芽になるという特徴を欠く
本種と異なり粉芽が葉縁から中央に広がるのではなく明瞭な広がりの方向性を欠く
Candelariella makarevichiae
本種と異なり地衣体が小区画状ではなく離散し散在する小区画/鱗片で厚生される
本種より地衣体の小区画のサイズが大きい
本種と異なり粉芽塊が円形でやや隆起する
本種より粉芽のサイズが小さい
Candelariella vitellina(ロウソクゴケモドキ)
本種と異なり樹皮ではなく岩上などに生じる
本種と異なり地衣体が橙黄色
本種と異なり地衣体が小区画状ではなく類鱗片状
本種と異なり粉芽を欠く
本種と異なり子器がレカノラ型
本種と異なり果殻の縁が外から見える
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく多胞子性