(仮訳)スペインの伝統的なブルーチーズ、カブラレスチーズから分離された新種Candida cabralensis
Flórez, AB. et al., 2010. Candida cabralensis sp. nov., a yeast species isolated from traditional Spanish blue-veined Cabrales cheese. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. …. Available at: http://ijs.sgmjournals.org/content/60/11/2671.short [Accessed June 26, 2014].
【R3-00847】2014/06/27投稿

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3行まとめ

スペインで伝統的手法により生産されたカブラレスチーズから分離された2菌株を基に、Candida cabralensisを新種記載した。
本種はラクトースの資化能、発酵能を欠いていた一方、チーズの発酵における主要な最終代謝産物であるDL-乳酸とエタノールを資化した。
D1/D2領域およびITS領域に基づく分子系統解析では、Pichia terricolaおよびP. fermentansが本種にごく近縁であった。
Tielve, Asturias, Spain

(新種)

Candida cabralensis Flórez, Belloch, Álvarez-Martín, Querol & Mayo
語源…カブラレス産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pichia fermentans
生理学的性質が類似している
D1/D2領域およびITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域のRFLP解析の結果が類似している
ラフィノース、イヌリン、メレジトースなどの資化能および発酵能に差異がある
D1/D2領域およびITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2に73塩基、ITSに104-109塩基の差異)
Pichia terricola
D1/D2領域およびITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ラフィノース、イヌリン、メレジトースなどの資化能および発酵能に差異がある
D1/D2領域およびITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2に62塩基、ITSに39-44塩基の差異)