(仮訳)熱帯泥炭沼沢林においてピートから分離されたD-キシロース発酵性の酵母の新種、Candida kantuleensis
Nitiyon, S. et al., 2018. Candida kantuleensis sp. nov., a D-xylose-fermenting yeast species isolated from peat in a tropical peat swamp forest. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/docserver/fulltext/ijsem/68/7/2313_ijsem002835.pdf [Accessed July 30, 2019] 【R3-06448】2019/7/30投稿

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3行まとめ

タイ、スラートターニー県の熱帯林においてピートから分離された酵母を検討し、Candida kantuleensisとして新種記載した。
本種はD-キシロースおよびD-グルコース発酵能を有し、偽菌糸を形成し、子嚢胞子を形成しなかった。
本種は分子系統解析でLodderomyces/Candida albicansクレードにおいて独自の系統を形成した。
Kan Tulee peat swamp forest, Tachana district, Surat Thani province, Thailand

(新種)

Candida kantuleensis Nitiyon, Khunnamw., Lertwatt. & Limtong
語源…Khan Thulee産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Candida sanyaensis
50%グルコース添加培地で生育可能
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ビタミン要求性を有する
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりガラクトース、マルトース、スクロース、トレハロースを発酵可能
本種と異なりキシロースを発酵不能
本種と異なりガラクチトール、キシリトールを資化可能
本種と異なりサリシン、グルコン酸、乳酸を資化不能
本種と異なり37°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida tropicalis
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりガラクトース、マルトース、トレハロースを発酵可能
本種と異なりL-アラビノースを資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
本種と異なり37°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida sojae
ビタミン要求性を有する
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりガラクトース、スクロースを発酵可能
本種と異なりグリセロールを資化可能
本種と異なりL-アラビノース、グルコン酸を資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
本種と異なり37°Cで生育可能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される