(仮訳)有機栽培サトウキビの根圏から見出された酵母の新種、Candida middelhoveniana
Ribeiro, JRA. et al., 2011. Candida middelhoveniana sp. nov., a new yeast species found on the rhizoplane of organically cultivated sugarcane. Antonie van Leeuwenhoek. …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-011-9589-7 [Accessed October 16, 2015].
【R3-02293】2015/10/17投稿

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3行まとめ

ブラジル、リオデジャネイロ州のサトウキビ畑において根圏から分離された酵母を検討し、Candida middelhovenianaとして新種記載した。
本種のD1/D2領域の塩基配列はC. thailandicaおよびC. tsuchiyaeなどに最も類似していた。
本種はClavispora opuntiaeクレードに含まれたが、有性生殖構造は見出されなかった。
Seropédica, Rio de Janeiro, Brazil

(新種)

Candida middelhoveniana Ribeiro, Carvalho, Cabral, Macrae, Mendonça-Hagler, Berbara et Hagler
語源…酵母学者のWoulter J. Middelhoven氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Candida tsuchiyae
細胞の形態が類似している
10% NaCl添加培地で生長可能
35°Cで生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりAMD-グルコシドを資化可能
本種と異なりD-ガラクトース、ガラクチトールを資化不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度86.2%、65塩基の置換と19塩基のインデル)
Candida thailandica
細胞の形態が類似している
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-ガラクトースを発酵可能
本種と異なりD-キシロース、D-アラビノース、AMD-グルコシド、ラクトースを資化可能
本種と異なりラフィノース、エタノールを資化不能
本種と異なり10% NaCl添加培地で生長不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度86.7%、60塩基の置換と17塩基のインデル)
Candida haemulonii
10% NaCl添加培地で生長可能
本種と異なり偽菌糸を有することがある
本種と異なりL-ラムノースを資化可能
本種と異なりL-ソルボースを資化不能
本種と異なり35°Cで生育可能
Candida intermedia
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり偽菌糸を有する
本種と異なりD-ガラクトースを発酵可能
本種と異なりD-キシロース、ラクトースを資化可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida saopaulonensis
本種と異なりD-キシロース、AMD-グルコシドを資化可能
本種と異なりD-グルコサミン、ラフィノース、ガラクチトールを資化不能
本種と異なり10% NaCl添加培地で生長不能
本種と異なり35°Cで生育可能
Candida citri
本種と異なり偽菌糸を有する
本種と異なりD-キシロース、L-ラムノースを資化可能
本種と異なりL-ソルボース、D-グルコサミン、ガラクチトールを資化不能
Metschnikowia hawaiiensis
10% NaCl添加培地で生長可能
本種と異なり偽菌糸を有する
本種と異なりD-キシロースを資化可能
本種と異なりラフィノース、ガラクチトールを資化不能
Candida sake
35°Cで生育不能
本種と異なり偽菌糸を有することがある
本種と異なりD-ガラクトースを発酵可能
本種と異なりD-キシロースを資化可能
本種と異なりラフィノース、ガラクチトールを資化不能