(仮訳)大西洋岸雨林において腐朽材から分離されたセロビオース発酵性の酵母の新種、Candida queiroziae
Santos, RO. et al., 2011. Candida queiroziae sp. nov., a cellobiose-fermenting yeast species isolated from rotting wood in Atlantic Rain Forest. Antonie van Leeuwenhoek. … Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-010-9536-z [Accessed January 29, 2016].
【R3-02607】2016/01/29投稿

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3行まとめ

ブラジルの大西洋岸森林において腐朽材および昆虫の腸内から分離された酵母の一種を検討し、Candida queiroziaeとして新種記載した。
本種はセロビオースおよびその他の腐朽材関連の物質を資化可能であり、その分解に関わる細胞内β-グルコシダーゼの活性が顕著であった。
本種は分子系統解析でScheffersomyces属クレードに含まれ、Candida属の2種に近縁であった。
Brazil, Caraça/Minas Gerais, Caraça Ecological Park

(新種)

Candida queiroziae R.O. Santos, Cadete, F. Badotti, A. Mouro, Wallheim, F.C.O. Gomes, Stambuk, Lachance & C.A. Rosa
語源…ブラジルの菌類学に貢献したLuzinete Aciole de Queiroz博士に献名
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【よく似た種との区別】
Candida lignicola
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じScheffersomyces属クレードに含まれる)
本種と異なりブラジルではなくタイなどに分布する
本種と異なり腐朽材および昆虫の腸内ではなく昆虫の糞から分離される
本種と異なりL-アラビノースおよびL-ラムノースを資化可能
本種と異なり10%NaCl+5%グルコース添加培地で生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(11塩基の置換と1塩基のギャップ)
ITS領域の塩基配列が異なる(8塩基のインデル)
Candida coipomoensis
腐朽材から分離される
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じScheffersomyces属クレードに含まれる)
本種と異なりブラジルではなくチリなどに分布する
本種と異なりD-グルコン酸を資化不能
本種と異なり10%NaCl+5%グルコース添加培地で生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(13塩基の置換)
ITS領域の塩基配列が異なる(6塩基の置換)