2020年7月22日 (仮訳)ガイアナ産アンズタケ科菌類 (1):Craterellus属の新種、新組み合わせ、および分布記録と既知分類群の一覧 Wilson, AW. et al., 2012. Cantharellaceae of Guyana I: new species, combinations and distribution records of Craterellus and a synopsis of known taxa. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/11-412 [Accessed July 22, 2020] 【R3-07522】2020/7/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ガイアナ、パカライマ山脈の森林に産したCraterellus属菌を検討した。 C atratoidesおよびC. strigosusの2新種を記載した。 また、Cantrelellus pleurotoidesを本属に移した。 Guyana, Region 8, Potaro-Siparuni, Pakaraima Mountains, Upper Potaro River Basin, 15 km east of Mt Ayanganna, 1.5 km northeast of base camp (新種) Craterellus atratoides T.W. Henkel, Aime & A.W. Wilson 語源…Craterellus atratus類似の(肉眼的形態が類似していることから) 【よく似た種との区別】 Craterellus atratus 同所的に分布する(ガイアナ) 子実体の色が類似している 傘がはっきりとしている 子実層托が明確に区切られる 子実層托が垂生する 柄が細長い円筒形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が地上生でない 本種と異なり傘表面が常に無毛という特徴を欠く 本種と異なり子実層托が帯青灰色でない 本種より柄がずっと短い 本種と異なり柄表面が常に無毛という特徴を欠く 本種より担子器が短い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cantharellus fuligineus 子実体の色が類似している 傘がはっきりとしている 傘が小型 傘縁部が下向きに屈曲する 柄のサイズが類似している 柄が類円筒形 本種と異なりガイアナではなくボルネオなどに分布する 本種と異なり皺襞が良好に発達する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり菌糸にクランプを欠く Cantharellus albomarginatus 本種と異なりガイアナではなく米国などに分布する 本種と異なり傘が帯黒色 本種と異なり傘表面が無毛ではなく類小鱗片状 本種と異なり傘縁部が”abruptly white”である 本種より担子胞子のサイズが小さい Craterellus orinocensis 南米に分布する 子実体のサイズが類似している 子実体の色が類似している 本種と異なりガイアナではなくベネズエラなどに分布する 本種と異なり子実体全体がより漏斗形である 本種と異なり子実層托が乾燥すると灰色ではなく黄色 本種と異なり柄表面が無毛ではなく毛の束を有する 本種より担子器がずっと短い 本種と異なり担子器が常に6胞子性 本種より担子胞子のサイズが明らかに小さい 本種と異なり菌糸にクランプを欠く Craterellus strigosus 同所的に分布する(ガイアナ) 子実体が小型 子実体がくすんだ煤色 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が常に地上生という特徴を欠く 本種と異なり傘表面が無毛ではなく剛毛状鱗片を有する 本種より柄がずっと短い 本種より担子器が短い 本種より担子胞子が短い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Guyana, Region 8, Potaro-Siparuni: Pakaraima Mountains, Upper Potaro River Basin, ,15 km east of Mt Ayanganna, 1 km west of base camp on trail to Dicymbe plot 3 (新種) Craterellus strigosus T.W. Henkel, Aime & A.W. Wilson 語源…剛毛状の(傘および柄表面の性状から) 【よく似た種との区別】 Cantharellus hystrix 傘が小型 傘が黒ずんだ色をしている 傘表面に密な剛毛状の鱗片を有する 子実層托が平滑 子実層托が垂生する 柄が小型 柄が傘と同色 柄が上下同大 柄が中実 本種と異なりガイアナではなくシンガポール(、ブラジル?)などに分布する 本種と異なり子実層托が帯灰褐色ではなく紫色を帯びる 本種より柄が短い 本種と異なり柄表面に凝集した剛毛状の鱗片を有するという特徴を欠く 本種と異なり担子器が2-3-4-5胞子性ではなく4-6胞子性 Craterellus atratus 同所的に分布する(ガイアナ) 子実体が小型 子実層托がはっきりと区切られる 子実層托が垂生する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が吸水性 本種ほど傘が暗褐色でない 本種と異なり傘表面を密な直立する鱗片が覆うという特徴を欠く 本種と異なり柄表面を密な直立する鱗片が覆うという特徴を欠く 本種と異なりバシディオールに微細な小粒状で不透明な内容物を欠く 本種と異なり担子胞子に微細な小粒状で不透明な内容物を欠く ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Craterellus atratoides 同所的に分布する(ガイアナ) 子実体が小型 子実体がくすんだ煤色 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が常に地上生 本種と異なり傘表面に剛毛状鱗片を有するのではなく無毛 本種より柄がずっと長い 本種より担子器が長い 本種より担子胞子が長い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Craterellus atratus (Corner) Yomyart, Watling, Phosri, Piapukiew & Sihan. 【よく似た種との区別】 Craterellus atratoides 同所的に分布する(ガイアナ) 子実体の色が類似している 傘がはっきりとしている 子実層托が明確に区切られる 子実層托が垂生する 柄が細長い円筒形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が地上生 本種と異なり傘表面が常に無毛 本種と異なり子実層托が帯青灰色 本種より柄がずっと長い 本種と異なり柄表面が常に無毛 本種より担子器が長い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Craterellus strigosus 同所的に分布する(ガイアナ) 子実体が小型 子実層托がはっきりと区切られる 子実層托が垂生する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が吸水性でない 本種より傘が暗褐色 本種と異なり傘表面を密な直立する鱗片が覆う 本種と異なり柄表面を密な直立する鱗片が覆う 本種と異なりバシディオールに微細な小粒状で不透明な内容物を含む 本種と異なり担子胞子に微細な小粒状で不透明な内容物を含む ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Craterellus pleurotoides (T.W. Henkel, Aime & S.L. Mill.) A.W. Wilson 旧名:Cantharellus pleurotoides T.W. Henkel_ Aime & S.L. Mill.