(仮訳)アンズタケ属Cinnabarinus亜属の熱帯産の2種、新種Cantharellus coccolobaeおよびCantharellus garnieri
Buyck, B. et al., 2016. Cantharellus coccolobae sp. nov. and Cantharellus garnieri, two tropical members of Cantharellus subg. Cinnabarinus. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://bioone.org/journals/Cryptogamie-Mycologie/volume-37/issue-3/v37.iss3.2016.391/iCantharellus-coccolobae-i-sp-nov-and-iCantharellus-garnieri-i-Two/10.7872/crym/v37.iss3.2016.391.short [Accessed August 2, 2020] 【R3-07556】2020/8/2投稿

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3行まとめ

分子系統解析の結果を基に、新種Cantharellus coccolobaeおよびCantharellus garnieriの2種をCinnabarinus亜属に加えた。
前者はグアドループ、マルティニーク、フロリダ、およびメキシコに産し、ハマベブドウ属植物と特異的な関係を持ち、担子器がしばしば長く、子実下層が繊維状であることなどで特徴づけられた。
後者はニューカレドニアで採集され、原記載では宿主樹木の記述がなかったが、ナンキョクブナ属およびアカシア属の樹下に見出された。
Guadeloupe, Saint Francois, La Baie Olive

(新種)

Cantharellus coccolobae Buyck, P.A. Moreau & Courtec.
語源…ハマベブドウ属の
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【よく似た種との区別】
Cantharellus cinnabarinus(ベニウスタケ)
形態的に類似している(従来この種に通常同定されていた)
mtSSU+nrLSU+RPB2+TEF-1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり肉に僅かに辛味があるという特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
mtSSU+nrLSU+RPB2+TEF-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cantharellus garnierii Ducousso & Eyssart.
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【よく似た種との区別】
Cantharellus wellingtonensis
ニューカレドニアに分布する
形態的に類似している(容易に混同されうる)
子実体が黄色