(仮訳)中国南西部の亜高山帯から見出された新種の担子菌、Cantharellus zangii
Tian, X-F. et al., 2012. Cantharellus zangii, a new subalpine basidiomycete from southwestern China. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000120/00000001/art00013 [Accessed March 4, 2014].
【R3-00463】2014/03/05投稿

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3行まとめ

中国雲南省の亜高山帯で発見された菌を、Cantharellus zangiiとして新種記載した。
本種は小型の子実体を形成し、子実層托が鮮やかな橙色の脈襞になり、長い管状の柄を持ち、担子胞子が大型で楕円形であった。
本種は、タイプロカリティとその周辺のごく狭い範囲でのみ確認された。
中国雲南省デチェン蔵族自治州シャングリラ県碧塔海自然保護区

(新種)

Cantharellus zangii X.F. Tian, P.G. Liu & Buyck
語源…中国の菌学者、藏穆 (Zang Mu) 教授に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Craterellus tubaeformis(ミキイロウスタケ)
傘がほとんど膜状
脈襞を持つ
柄が中空
子実体が本種ほど細長くないことが多い
本種と異なり傘が平ら~凸型ではなく中央部が窪むことが多い
本種と異なり子実層托が鮮橙色ではなく灰白色~灰色
Cantharellus queletii
傘がほとんど膜状
柄が細長い
本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する
本種と異なり子実層托が脈襞にならず、枝分かれしない襞状になる
本種と異なり柄が管状でなく、やや中実
Craterellus minor
子実体が小型
柄が管状
傘表皮が多くの菌糸からなる
傘表皮の菌糸が薄壁
本種と異なり中国ではなく北米に分布する
本種より子実体のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本種より傘表皮の菌糸の末端の幅が狭い
Craterellus tabernensis
子実体のサイズが類似している
傘表皮の形態が非常に類似している
本種と異なり中国ではなく北米に分布する
本種と異なり柄が中空でない
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
Craterellus appalachiensis
子実体のサイズが類似している
傘表皮の形態が非常に類似している
本種と異なり中国ではなく北米に分布する
本種と異なり柄が中空でない
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい