(仮訳)亜南極産の地衣生不完全糸状菌の新属Cecidiomyces
Zhurbenko, MP. & Braun, U., 2012. Cecidiomyces, a new subantarctic lichenicolous hyphomycete genus. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282912000527 [Accessed August 19, 2014].
【R3-01019】2014/08/20投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

亜南極のマッコーリー島でキゴケ属地衣上に見出された菌を検討し、新属新種のCecidiomyces santessoniiとして記載した。
本種は宿主の擬子柄にゴール状の膨隆を生じ、コロニーは叢生するかスポロドキア状で、退化的な有限生長の分生子柄を有することなどで特徴づけられた。
本種の分生子離脱は裂開性で、分生子は単生し、有色で0-1隔壁を有していた。
Australia, Tasmania, Macquarie Island, E shore of Prion Lake

(新種)

Cecidiomyces santessonii U. Braun & Zhurb.
語源…(属名)ゴールの菌/(種小名)地衣生菌の専門家、Rolf Santessonに献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bactrodesmium spp.
スポロドキア状のコロニーを形成することがある
分生子柄の形態が類似している
分生子形成様式が類似している
分生子が単生する
分生子の下部が淡色のことがある
本種と異なり分生子の離脱が裂開性ではなく破裂的
本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく通常3以上
本種と異なり分生子の隔壁部がしばしば暗色の帯状である
Pithomyces spp.
分生子の隔壁数が0-1の種がある
本種と異なりスポロドキアを形成しない
本種と異なりしばしば側生するペグ状の分生子形成小歯のみを持つ
本種と異なり分生子の離脱が裂開性ではなく破裂的
本種と異なり分生子が単生しない
本種と異なり0-1隔壁ではなく多隔壁または網状の胞子を形成する種が多い
本種と異なり分生子の基部に明瞭な分生子形成細胞の名残を伴う
Trichocladium spp.
分生子のサイズが類似している
分生子の色合いが一様でないことがある
分生子の形状が類似している
本種と異なりスポロドキアを形成しない
本種と異なりしばしば側生するペグ状の分生子形成小歯のみを持つ
本種と異なり分生子の離脱が裂開性ではなく破裂的
本種と異なり0-1隔壁ではなく2細胞または糸状の胞子を形成する
本種と異なり分生子が単生しない
Stanjehughesia spp.
分生子柄が短く退化的で分生子形成細胞になることがある
本種と異なり地衣生菌ではなく樹皮、材、リターなどに発生する腐生菌
本種と異なりスポロドキアを形成しない
本種と異なり分生子がいくぶん糸状胞子状である
本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく常に複数